ポスティングによる米挑戦が正式決定した横浜DeNAの今永が横浜スタジアム内で会見を行った
どこかの球団と真逆?!今永昇太の決断の裏にメジャー挑戦をプッシュし続けた横浜DeNAの球団理念
来シーズンは打者に専念する大谷とは、日本ハム時代のセ・パ交流戦で対峙した経験がない。舞台をメジャーに移しての初対決に、今永は早くも胸を躍らせている。
「ホームラン王を獲得している選手に投げたい、という気持ちはありますね」
投手の能力を示す指標のひとつである、与四球1あたりの奪三振数を示す「K/BB」で今シーズンの今永は「7.25」と、山本の「6.04」を凌駕するハイレベルの数字をマークしている。先発左腕としてMLB各球団の評価も高く、ポスティングを見すえて、カージナルスなど7球団がスカウトを日本へ派遣して、今永のピッチングを視察させたという情報もある。
コントロールがよく、それでいて三振も奪える真っ直ぐと切れ味鋭い変化球を持つ今永は、個人的に希望する地域や地区を問う質問に「それはどこもないですね」と二度繰り返した。つまりは30球団のどこでもOK。まもなく古巣となる横浜DeNAへの感謝の思いを前へ進む力に変えながら海を渡る。
(文責・藤江直人/スポーツライター)