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大谷が求めるFA移籍条件はミステリーに包まれたままだ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
大谷が求めるFA移籍条件はミステリーに包まれたままだ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

大谷翔平のFAを巡る“ミステリー”…米メディアが謎に包まれたFA移籍条件について特集…ヌートバーは「大谷は史上最高になりたがっている」と証言

 その去就が注目されているフリーエージェント(FA)のエンゼルス大谷翔平(29)についてメジャー関係者の間でミステリーとされているのが、その移籍先チームの選定条件だ。エンゼルスに所属した6年間で一度もポストシーズン出場を果たせず、ワールドシリーズへの進出の可能性のあるチームであることだけは確かなようだが、米スポーツサイトの「ジ・アスレチック」は、その“ミステリー”について特集記事を組んだ。日本時間来月5日からは各球団との交渉が煮詰まるとされるウインターミーティングがスタートする。

 5億ドル(約742億円)でドジャース移籍説が有力も

 

 史上初となる2度の満票でのMVPを獲得した二刀流スターは、いったいどれくらいの金額で、どこへ移籍するのか。連日、大谷のFA問題が全米メディアの話題を独占している。
 この日は、CBCスポーツが記者座談会を組み「ドジャースと13年5億ドル(約742億円)で契約」(マイク・アクシサ記者)、「ドジャースと10年5億ドル(約742億円)が適しているだろう」(マット・スナイダー記者)などの予想記事を掲載した。だが、その中でミステリーとされているのが、その移籍条件だ。
 その座談会の中でデイン・ペリー記者が「大谷は過去に複数の機会で“勝つこと”が移籍先の選択で最優先になるだろうとのヒントを示してきた」と説明しているように、過去に大谷が「9月にひりひりした戦いをしたい」などと発言していることから、プレーオフ進出の可能性のある強豪チームへの移籍が条件のひとつであることは間違いないとされている。しかし、金額面も含めて、それ以外に大谷が求める移籍先に関する条件が、一切、表に出てこない。大谷だけでなく代理人も何もコメントをしていない。気候のいい西海岸のチームが希望とか、エンゼルスのあるロスからそう遠くないチームがいいとか、大型都市のチームは嫌っているとかの情報はすべて推測なのだ。
 その中で米スポーツサイトの「ジ・アスレチック」は、「大谷は何を望んでいるだろうか?前例のないFA獲得争いの中心にあるミステリー」との見出しを取って、その真相を追求する異例の特集記事を掲載した。
「大谷は“勝ちたい”と声に出してきたが、彼はチームの選手をより良いロースターを支えるため(有力選手を揃えるの意味)により控えめな給与を受け入れるだろうか。彼に地理的な好みはあるのか。契約の長さに執着するのだろうか。望むことを何でも彼が決定できるという権限を与えてまで、各球団は、獲得に必死になるだろうか」
 そう疑問を投げかけた同記事はナ・リーグの球団幹部の証言を紹介した。
「私が耳にしたすべてのことから考えると彼は金額では動かない。彼はそもそも(6年前に)メジャーに最初に来た時から多くの金をあきらめている。だから(金額の争いではなく)彼が最も合っていると感じるチームはどこかということになるだろう」
 大谷は金額的な条件にはこだわらないとの見立てだ。
 同サイトは「6年前に大谷を説得するため、全てのチームは作戦を練り上げたが、その時も、誰も彼の好みを知らなかった。彼はエンゼルス、マリナーズ、レンジャーズ、カブス、ドジャース、ジャイアンツ、パドレスの7球団を最終候補に絞った。その時は、エンゼルスが勝ち、その他のチームは勝てなかった。今回については、ア・リーグの球団幹部の1人は、『エンゼルスは他のチームよりも1億ドル(約148億円)多く提示しない限り再契約するチャンスはほとんどない』と示唆している」とも伝えた。

 

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