中国メディアは早くも白旗も…なぜU-23代表が挑むパリ五輪予選アジア杯で「死のグループ」が生まれたのか?
「今月19日と22日にはU-22タジキスタン代表を招いたトレーニングマッチを行ったが、引き分けに負けと極めて低調な結果に終わっている。U-22中国代表が置かれた状況は、組み合わせ抽選会前に予想されていたものよりもさらに悪化している」
中国は組み合わせ抽選会で、インドネシア、タジキスタン、マレーシアとともに一番下の第4ポットに入った。前回のAFC・U-23アジアカップを予選段階で辞退していたため、実績がない中国は自動的に第4ポットに入らざるをえなかった。
コロナ禍が辞退の理由だったが、実際は自国開催の杭州アジア大会を優先させた措置でもあった。前述したように同大会も1年延期され、さらに準々決勝で韓国の前に屈した。五輪世代をめぐる悪循環を、前出の『捜狐』は痛烈に批判している。
「アジア戦略を失敗した最悪の影響が、さらに差し迫っている」
大会は来年4月15日から5月3日にかけて開催される。全4グループの上位2位までの計8チームが決勝トーナメントに進出し、3位のチームまでが五輪切符を獲得。4位のチームはアフリカ予選4位のギニア代表との大陸間プレーオフに臨む。
いずれにしても、最低でもベスト4に残らなければパリへの道は閉ざされる。グループリーグの対戦相手決定を受けて、昨年3月からパリ五輪世代の代表チームを率いてきた大岩剛監督(51)は、日本サッカー協会(JFA)を通じてこうコメントした。
「どの国を見ても、簡単な試合はひとつもないと感じています。(中略)これまで積み上げてきたものを継続して大会を一戦一戦勝ち進んで、パリ五輪の出場権を獲得できるよう、今後の限られた時間や活動のなかで引き続きしっかりと準備をしていきます」
決勝トーナメントの組み合わせに関して、複数の韓国メディアは、グループBを突破したチームは順位にかかわらずグループAとの準々決勝に臨むと報じている。そのグループAには開催国カタール、オーストラリア、ヨルダン、インドネシアが入った。
8大会連続12度目の五輪出場へ。そして銅メダルを獲得した1968年メキシコ五輪以来、56年ぶりとなるメダル取りへ。日本が歩むべき道がようやく定まった。そして、パリへとつながっていく今回は第一関門として、雪辱に燃える宿敵・韓国が立ちはだかる。