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会見でアメフト部の廃部問題について「継続審議中」と繰り返した日大の林真理子理事長
会見でアメフト部の廃部問題について「継続審議中」と繰り返した日大の林真理子理事長

「それっておかしくないですか?規定ですから」中身のない回答を続けた日大会見…何もかも疑問だらけのアメフト部廃部方針の承認問題…不透明な「継続審議」の行方

今できずに改革などできっこない。
 久保利議長が、現行の学内規定では「学長の解任、一時的な職務停止もできないことになっている」と助け船を出したが、会見の最後に「4分の3以上が出席した理事会で4分の3以上の議決で、理事は解任でき、自動的に兼任している学長、副学長は職を解かれる」と訂正している。
 さらに驚いたのは、学長、副学長は、理事のメンバーであり、廃部を審議中の理事会に出ているというのである。久保利議長は「異常な発想をされる方」と、12月31日付の辞任まで居残っている澤田副学長を強烈に批判したが、林理事長は、廃部が審議されている理事会では「多数決もあるかもしれない」と明かした。
 一連の不適切な対応の責任を問われて大学を追われる2人が、そこで1票を入れて廃部か撤回かが決まり、しかも最終決裁を学長失格の烙印を押された酒井学長がするというのは、どう考えてもおかしい。その手順を是正できない日大が、いくら改革を訴え、益子委員長が「スポーツだけをやって大学に入って、スポーツだけやってればいいという風土は改善していかねばならない」と理想論をぶちあげたところで、とんだ空論である。こんな手順で廃部を決められたら、日大フェニックスで日本一になるという夢と希望を持って入学してきた潔白な部員たちはたまったものではないだろう。
 しかも、残された在校生、及び新入生の“今後”についての対策についてもなんら具体的な話は出てこなかった。益子委員長は「外部のクラブチームや同好会としてやることは妨げるつもりはない」と発言したが、それは当たり前のことだろう。むしろ学業は守るが、アメフトをどこで続けるかは、個人の判断に委ねる…つまり勝手に探せーと突き放した姿勢とも受け取れる。
 アメフト部の今後を決める理事会がいつ開催されるかは明かされなかった。
 林理事長は「できるだけ早く決めたい」と言う。
 会見の中では、日大新聞部の記者から「あきれている」との辛辣な意見が飛び、林理事長は「我々を信頼して欲しい」と返答した。
 すべての言葉が上滑りして聞こえたのは私だけだろうか?
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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