「彼のために背番号を交換するのは光栄なことだ」“大本命”ドジャースが大谷翔平を迎え入れる準備?!ベテランのケリーに背番号「17」の譲渡を打診…米報道
エンゼルスの大谷翔平(29)のフリーエージェント(FA)の移籍先を巡り、大本命のドジャースが水面下で注目の動きをしていたことが7日、明らかになった。球団が背番号「17」をつけているベテランの中継ぎ投手であるジョー・ケリー(35)に今週、その背番号を「大谷に譲れるか?」と打診したというのだ。USAトウデイの名物記者であるボブ・ナイチンゲール氏が報じたもの。デーブ・ロバーツ監督の面談を暴露した問題発言で、ドジャースが一歩後退したのでは?との憶測も流れたが、やはりドジャースが“本命”なのか。
日ハム時代は「11」でWBCでは「16」
ドジャースが大谷を迎え入れる最終段階に入ったのか。
大谷はエンゼルスに入団以来、メジャーでは6年間、背番号17をつけていたが、今週に入ってドジャースが、チームのベテラン中継ぎ投手であるケリーに「大谷に背番号を譲ることができるか?」と打診したというのだ。
USAトウディで特ダネ記者のナイチンゲール氏がスッパ抜いたもの。
同記事によると、ケリーは「大谷のために背番号を交換するのは光栄なことだ」と、その打診を承諾したという。
ケリーは、メジャー通算で450試合に登板している中継ぎ右腕。昨季途中にドジャースに2年ぶりに復帰、まだ公式発表はないが、1年800万ドル(約11億5000万円)で契約を更新している。
ナイチンゲール記者は、ずっとドジャース本命説を主張してきたが、同記事内で「背番号譲渡のリクエストがすべてを意味しているかもしれない」と、背番号「17」の用意を重要な動きだと指摘。
彼が取材したGMの1人は「ドジャースが大谷と契約すると信じていない限り理由もなく背番号の変更を選手に要求することはないだろう」とコメント。このケリーへの背番号変更の打診が、大谷との契約が目前に迫っていることを示唆しているとの見解を示した。一方で同紙は「ドジャースと大谷の代理人はコメントを拒否している」とも記した。
ドジャースは、前日のウインターミーティングでの会見でロバーツ監督が先週の金曜日(1日)にドジャースタジアムで大谷と面談したことを暴露。
「ショウヘイの獲得が我々の最優先事項」「手ごたえはよかった」などとコメントして波紋を呼んだ。大谷の代理人サイドが面談や交渉過程などをリークしない守秘を各球団に要求しており、またロバーツ発言が、選手会と結んでいる労使協定に抵触するのではないか?との指摘もあり、「大本命のドジャースがロバーツ発言で大谷の獲得チャンスを潰すかも」などの憶測まで乱れ飛んでいた。
だが、ドジャースの専門サイトのドジャーブルーが、「ドジャースがケリーといつ話したかは定かではないが、勧誘の過程で、その情報を伝えるため、先週末の面談で大谷がドジャースタジアムを訪れる前に、この話し合いがあったと考えるのが妥当だ。だが、ドジャースが大谷との面談で自信をつかみ、その後、ケリーへ連絡を取った可能性もある」と伝えるなど、ケリーへの背番号譲渡の打診が、大谷との交渉が大詰めを迎えていることを示唆している可能性も否定できない。
大谷の日本ハム時代の背番号は「11」、世界一となったWBCでは、侍ジャパンの「17」は、日ハムの伊藤大海がつけていたため「16」を着用した。その際に「背番号にはあまりこだわりはない」と話していたが、メジャーで慣れ親しんだ「17」を用意するのは最上級の誠意の証だろう。
ウインターミーティングの最終日となる8日(日本時間9日)に電撃発表する予定だと報じている米メディアもあるが、いずれにしろ大谷のFA争奪戦が最終段階に来ていることは間違いないだろう。移籍先の候補は、ドジャース、フロリダのキャンプ施設を訪問したとされるブルージェイズ、そしてジャイアンツ、エンゼルスの4球団に絞られている。