阪神の佐藤輝明が6500万円アップの1億5000万円で契約更改
阪神の佐藤輝明が契約更改した1億5000万円を巡ってSNS上で「上げすぎ」「妥当」と賛否…岡田監督の評価と“覚醒計画”とは?
岡田監督には、勝利を追求すると同時に「選手の給料を上げてやりたい」という気持ちがある。優勝決定後は個人タイトルを取らせることに気を配っていた。オフの昇給ラッシュを喜んでいるに違いないが、サトテルの大台突破への本音は「上げすぎ」と思っているのではないか。
岡田監督が危惧するのは「勘違い」だ。
「若いチームやから今年の経験は大きいよな。ほんまに成長するのは来年よ。やっぱり個の力が伸びればチーム力はアップするからな。ただ勘違いしたらあかん。最近の選手は真面目やから、そこは心配はしてへんけどな」
秋季キャンプでは、そんな話をしていた。
来季の開幕までのテーマは、優勝という貴重な経験を積んだ若手の個の能力アップ。岡田監督は、まだ未完成のサトテルの成長が連覇へのカギだと考えている。年間を通じてサトテルを5番で固定できるようになれば、それだけでプラスの戦力となる。だからこそサトテルが、侍ジャパンに招集されたことで、秋季キャンプに呼べずに鍛えられなかったことを心底、悔やんでいた。
だが、高知の安芸から東京ドームで試合をしていた佐藤に何らかのメッセージを送るかのように成長を期待している小野寺、育成から支配下登録した“虎のロマン砲”の野口にサードを守らせた。来年移籍2年目となる渡邉にもサード特訓を施した。
もっとできるはず。だから佐藤のお尻に火をつける…これも岡田流の“サトテル覚醒計画”のひとつ。未完の“1億5000万円砲”のバットが、彼が発案した「アレンパ」の命運を握っている。
(文責・RONSPO編集部)