衝撃事実発覚!「ギリギリまでドジャースは決断を知らなかった」大谷翔平の10年1015億円ド軍入り決定の裏で一体何が起きていたのか?
ドジャース幹部の1人は、その金曜夜の緊急ミーティングについて「分からない。それが表現する上でベストな形だ。我々には(大谷サイドの決断が)分からなかった。余裕などなかった」と振り返ったという。
さらに同誌は大谷の獲得争いに参戦していたある球団幹部の話を紹介した。
「ドジャース入りは誰もがこのように終わるだろうと思っていたことだ。ドジャースは、高校時代から彼を狙ってきた。しかも、エンゼルスと同じ街のチームである。他の球団は、どこも、ドジャーズのおとり役をやりたくなかった。ドジャースのやり方は、いつも必要となるまで動かないこと。私は『(トロントへの)飛行機に乗った』という情報がうまく作用したと思う」
「ブルージェイズと契約する」と、結果的に誤報を報じたドジャースネーションは、複数の情報筋の話として、「私たちが大谷がブルージェイズの最後のオファーを受け入れたと伝えた金曜日の段階では、10年7億ドル(約1015億円)のドジャースのオファーは用意されていなかった。(この情報を知って)ドジャースの大谷への支払額は1億ドル(約145億円)程度大きく上げられたと考えられる。大谷サイドは、ドジャースに(他球団の)オファーにマッチするかそれ以上のものを出せるようにギリギリまで時間を延ばした」との情報を伝えている。
またメッツの大物オーナーであるスティーブ・コーエン氏は、スポーツメディアのジ・アスレチックの取材に応え「大谷の代理人は、私に個人的に一度も連絡してこなかった、それが多くを物語っている」との事実を明かした。大谷はヤンキース、メッツといった東海岸のチームを候補から外していたのだろう。
だが、一方で前出のスポーツイラストレイテッド誌は、大谷がドジャース入りを決断した決め手は、1日にドジャースタジアムで秘密裏に行われたフロントとロバーツ監督との面談にあったという裏話を伝えた。
同誌の取材によると「大谷は球団に選手育成の哲学とマイナリーグシステムの状態について質問した」という。
ドジャースのマイナーシステムは、MLB公式サイトで2023年シーズンを通して球界で6番目にランキングされるという高い評価を受けた。一方で、同じくフロリダのキャンプ地を訪問して面談したブルージェイズのマイナーシステムの評価は、25位だった。同誌は、この質問の意味をこう分析した。
「大谷は、なぜマイナーリーグについて質問したのか。もし大谷が次の10年、もしくは、それ以上の長期契約をすることになれば、彼は次のチームが継続して勝てるかどうかを知りたかったのだ。彼は、エンゼルスでプレーオフを毎年10ゲーム差か、それ以上のゲーム差で逃す6年間を過ごしてきた」
大谷は「ヒリヒリした9月」を戦えるチームを求めていた。だからこそワールドシリーズを7度制覇し、11年連続でポストシーズン進出を果たしているドジャースの強さの秘密と、10年契約の間に勝てるかどうかを知りたかったのだ。