「記者会見ではなくショータイムだった」米メディアは大谷翔平のド軍入団会見のどこに注目したのか…愛犬の名前「デコピン」には全社が食いつく
ドジャースの大谷翔平(29)が14日(日本時間15日)、ドジャースタジアムのセンターフィールドプラザの青空の下で入団会見を行った。約300人のメディアが詰めかけた中で行われた約20分間の質疑応答の内容を米メディアは、どう評価して、どの言葉に注目したのか。
右肘の手術問題も
全米が大谷の一門一句に耳を傾けた。
注目の入団記者会見で、大谷の一人語りの挨拶が終わると、まず問われたのが、いつ何を理由にドジャース入りを決断したのか、という部分。続いて9月に行われた右肘の手術についての質問が続いた。どんな手術だったのか。それは腱を移植する2018年と同じトミー・ジョン手術だったのか、などの情報が、ほとんどなかったためだ
約20分間の質疑応答を受けて、米メディアの注目ポイントも様々に分かれたが、ESPNが取り上げたのは、この右肘の手術についてだ。
「手術の話題については避ける」との見出しを取り、「大谷が2度目のトミー・ジョン手術をしたかについての話題を避ける形でドジャースでの初の記者会見を開いた。2025年まで登板できないことになる大谷は、2018年10月1日にエルトラッシュ医師によってトミー・ジョン手術を受けている」と記した。
記事の中で次に話題にしたのが、「ドジャースとの合意に達する前にどのチームと交渉したかについて回答することは避けた」という点と、愛犬の名前。
「11月16日に2度目となるMVP受賞が発表された番組内で、彼の膝の上に姿を見せた愛犬の名前も明かした。犬の名は英語の名前でデコイ、日本語のニックネームでデコピンという」
USAトゥデイ紙は硬派な記事だった。
「なぜ大谷はドジャースと契約したのか。それは、お金だけではない:彼は勝ちたがっている」との見出しを取り、「記者会見ではなく、ショーだった。ロサンゼルスで行われたショータイムだった」と入団会見の様子を表現した。
同紙は、大谷、ドジャースのフロント、代理人のネズ・バレロ氏を取材した上で「大谷は勝つことの大切さについて何度も何度も口にした。ドジャースは、象徴的なブランドとして彼がどのような意味を持つのかを延々と語った。大谷の代理人のネズ・バレロ氏は、FA交渉を通して情報を出さないことの必要性について語った」と、記事をまとめ、また、あの話題について触れた。
「そしてそうだ、あなたが知りたいことを念のために伝えると、大谷は彼の愛犬の名前を明かした。デコイだ」
さらに「大谷はトロントからサンフランシスコ、シカゴとすべての球団から言い寄られたかもしれなかったが、ロサンゼルスこそが彼が常にいたかった場所だった。それは過去11年ナ・リーグの西地区を支配したドジャースでワールドシリーズのタイトルなしに終わったシーズンのすべてを失敗と見なしているチームだった。今、彼らは大谷にそのユニホームを身に着けさせた」などと記した。
会見では敏腕で知られる同紙のボブ・ナイチンゲール記者がオプトアウトをウォルターオーナーとフリードマン編成本部長のいずれかが退団した場合に行使できる特殊な契約を結んだ理由について質問していた。