426億円超えの山本由伸“争奪戦”が「凄いことに…」メッツオーナーが自宅に誘い“ディナー交渉”、ヤンキースは2度目アタック、大谷出馬のドジャース有利説も流れる
オリックスからポスティングによるメジャー移籍を希望している山本由伸(25)を巡る争いが激しくなってきた。メッツはオーナーのスティーブ・コーエン氏が自宅に誘って“ディナー会談”を行い、ヤンキースが今日にも2度目の面談を行う予定だと米メディアが報じた。ドジャース有利説やジャイアンツとレッドソックスが総額3億ドル(約426億円)以上のオファーをしたとの報道もあり山本の決断に全米が注目している。
メッツが争奪戦で一歩前進
FA市場の話題をYAMAMOTOが独占している。ニューヨークポスト紙のジョエル・シャーマン記者がスッパ抜いたのがメッツの攻勢。
大富豪オーナーとして知られるコーエン氏が、コネチカット州の自宅に山本を招き、アレックス夫人、デビッド・スターンズ編成本部長、カルロス・メンドーサ監督、ジェレミー・ヘフナー投手コーチと共にディナー会談を行ったというのだ。メッツは、ウインターミーティングの前にコーエンオーナーとスターンズ編成本部長が、わざわざ来日して、山本の家族を交えてディナー会談を行っている。
メッツはポストシーズン進出が絶望的となった夏場にマックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーという2大エースを放出。来季に向けては、まだ今季12勝7敗、リーグ2位の防御率2.98の成績を残した千賀滉大、ホセ・キンタナの2人しか計算の立つ先発が揃っておらず、山本は喉から手が出るほど欲しい戦力だ。
同紙は、「この夕食会は交渉が最終イニングへと向かう中でメッツが強力な候補にあることを示した。コーエン氏とスターンズ編成本部長が日本に飛んだときは、まだ(獲得できるかどうかが)不確かだったことを考えれば、この夕食会は前進となった」と評価。
米スポーツサイト「ジ・アスレチック」も、「山本は先週にロスで各チームの関係者と面談する時間を取った。彼はまだメンドーサ監督やヘフナー投手コーチとは会ったことがなかったが、メッツのことをより知るために監督や投手コーチに質問する機会を得たことは重要なことだった」とメッツの食事会が山本争奪戦に重要な意味を持ったという見解を明かした。
一方で山本がニューヨークにいる情報を察知したヤンキースが今日18日(日本時間19日)にも2度目の面談を持つという情報も発信された。
ニューヨークの放送局「SNY」のアンディ・マルティーノ記者が、情報筋の話として「山本が現地にいる間にヤンキースと再び面談する予定だが、早ければ今日(18日)になる可能性がある。これは急遽設定されたものだ」とXに投稿したもの。ヤンキースは11日にオーナーのハル・スタインブレナー氏、9月9日にZOZOマリンでのロッテ戦で山本が達成したノーヒットノーランを目の前で見たブライアン・キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督、マット・ブレイク投手コーチら上級幹部が総出でロスにまで出向き、交渉を行った。ヤンキースは山本獲得に備え背番号「18」を今年1年空けたままにしてあり、一部報道によると、ヤンキースのレジェンドでGM特別アドバイザーの職にある松井秀喜氏の出馬も計画されているという。ヤンキースも、またゲリット・コールに続く先発の看板がいない。
キャッシュマンGMは、マネーゲームになった場合に、メッツを最も警戒しており、メッツvsヤンキースが激しい火花を散らしているように見える。