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ソフトバンクで入団会見を行った山川穂高に大バッシングの嵐(資料写真:CTK Photo/アフロ)
ソフトバンクで入団会見を行った山川穂高に大バッシングの嵐(資料写真:CTK Photo/アフロ)

「勝てれば何でもいいのか」「昔の巨人みたい」大バッシングのソフトバンクは本当に山川穂高を獲得すべきだったのか?

 ソフトバンクが19日、西武からFAの山川穂高(32)と正式契約を結んだことを発表、その2時間後に福岡のペイペイドーム内で入団会見を行った。山川は、会見の冒頭で謝罪したが、不起訴になったものの強制性交の容疑で書類送検され、西武の無期限出場停止処分が解かれていない状況での山川獲得に対してSNSやネットコメント欄は大バッシングの声で溢れた。

 「マイナスからスタートになると思います」

 

 山川の入団会見は異例の謝罪から始まった。
「決断に時間がかかってしまい、申し訳なく思っております。一連の私の不祥事によって、ライオンズファン、球団、プロ野球ファンすべての関係者の方にご迷惑をおかけしましたことをお詫びしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」
 そして前日まで連絡を入れなかった西武に対して「西武ライオンズさんには入団から10年間、苦しいときも楽しいときも支えてくれました。感謝しています」とお礼を述べ、ソフトバンク入りを決断した決め手が、1度だけ持った対面交渉で三笠GMから伝えられた「絶対に優勝したい。戦力になってください」という言葉だったことを明かした。
「マイナスからのスタートになると思います。一日一日、自覚を持って責任ある行動をとりたいと思っております。新人の気持ちで全力で頑張りたいと思っております」
 反省を込めた覚悟の言葉だった。
 だが、SNSやネットではバッシングの嵐が起きた。
 山川は黒のスーツに黒系のネクタイで神妙に会見に臨んだが、アゴヒゲを剃っていなかった点に「反省していないぞ。ヒゲを剃れ」などと物言いがついた。
 もう一つは、山川が、西武のファンや選手への謝罪や挨拶を行っていないことへの非難。会見で夕刊フジの記者にその点をつかれた山川は、「去就が決まっていない状況で、なかなか挨拶ができなかったことが悔やまれます。選手には、これから連絡できる人にはしていきたい。ファンの方への挨拶は、さきほど述べた言葉で挨拶になってしまいます。申し訳ないですが」と、しどろもどろとなっていた。
 また不起訴にはなったが、今回の不祥事を理由に無期限の公式試合出場停止処分を西武から科せられている山川が、その解除もないまま移籍したことへの違和感もある。三笠GMは、球団が変われば、その効力もなくなるという見解を示したが、そもそも本来は、なんらかのペナルティを出すべきだったコミッショナーが動かなかっただけの話で、そこを指摘されるのも仕方がない。
 そしてバッシングの矛先が向かったのは、山川の獲得を決断したソフトバンクの球団フロントに対してだ。三笠GMも、会見で球団の問い合わせ窓口に「たくさんの声が届いている」と明かしたが、「もう応援するのをやめる」「ファンをやめる」「西武ファンになる」という意見がSNSにあふれた。
「ほんと情けない球団になりましたね。 今年最後にして最悪のニュースです。とてもじゃないけど私は応援できません。この一連の騒動で、ホークスというか野球そのものが嫌いになりました」という辛辣な意見もあった。
 三笠GMは、孫オーナー、王会長からも「総合的な判断を尊重する」とのGOサインをもらったことを明かしたが、その2人の判断を批判する声も少なくなかった。 
 王会長が、広報を通じて出した「認めてもらえるかどうかは彼の頑張り次第」というコメントにも「不祥事を野球で取り返すという考えは違う気がする」との拒否反応がある。

 

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