井上尚弥が圧勝KOの偉業達成にも「階級の壁」「苦戦」の声が飛び交い戸惑い…「あの内容でこんなこと言われたらどうしたらいいんですか?」
――今後、スーパーバンタム級で対戦する興味のある選手は?
「興味のある選手は、(元2団体統一王者のムロジョン・)アフマダリエフ、(ルイス・)ネリ…(ジョンリエル・)カシメロはどうなんですか? スーパーバンタム級にチラホラ強い選手がいるので。そういう選手に興味はあるかなと」
――もう井上にまともに対抗できる選手がいないという声もある。やりにくさはあるか?
「やりにくさはないです。階級アップの話もありますけど、やっぱり一番強い井上尚弥を見せたいというのが自分のなかで強い。今すぐ階級を上げることもなく、しっかりとスーパーバンタム級でやりきるだけの体を作りたい」
――モチベーションは維持できるか?
「今は大丈夫ですね」
――フルトン戦の後は、確か一睡もできなかったと話をしていた。今回眠れたのは?
「(転級初戦の)スーパーバンタム級でフルトンと戦うという未知の状態での勝利と、一度、スーパーバンタム級で戦ってからの勝利というものでは、アドレナリンの出方も違ったのかなと」
――リング上で次戦はファンの望む試合をしたいと発言した。
「今、自分から言えることはない。大橋会長が決めてくれる、決められた試合をこなすだけです」
――大橋会長はいかがお考えですか?
「これからゆっくり考えますし、次の試合は、より大きな会場も考えていますし、サウジアラビアも考えています。東京ドーム? それも選択肢としてあります」(大橋会長)
――戦いの舞台が大きくなるのはどうですか?
「ここ最近、有明アリーナが続いているので、会場が変わるのは。モチベ―ションというか、気持ちが新たに変わっていく大事なきっかけかなと思います」
――今度は4本のベルトをまとめて防衛していくのか?
「それもこれらの状況によります」
「指名試合が重なったり、強い相手とやりたいなら返上も考えています」(大橋会長)
――今後のテーマは?
「昨日も苦戦しちゃったんで(笑)。まだまだ試合を通して、もっとこうしたらいいとか、もっとこういう展開にしていったらいいとかが少なからず見えました。相手が変われば変わることですが、ああいうタイプには、もっとこうしていきたいというのがあります。いろんな選手に対して自分のボクシングをフィットできるようなものを作っていきたい」
――今の井上を採点するとすれば何点ですか?
「70点くらい。まだ30点の伸びしろはあります」