米メディアは大谷翔平の12分間声明のどこに疑問を感じたのか…「大谷の代理人事務所は無能?」「なぜ誰も6億8000万円が消えたことに気がつかない?」「水原氏は口座にどうやってアクセス?」
ふたつ目の疑問は「なぜESPNがこのストーリーを報じることを水原氏以外の誰も大谷に伝えなかったのか」というもの。
「見たところ日本語を話さない代理人、広報、弁護士を含め、大谷の周りの人々は、賭博問題の借金の支払いで大谷を利用したことを認めた通訳を通して以外は、本当に誰も彼と話すことをしなかったのか」と指摘。
「もしそれが本当であれば、大谷のチームの無能力さを示している。またどれだけ水原氏が大谷の人生に深く入っていたかを示すことになる」と水原氏にすべてを任せていた代理人事務所のフォロー体制にも疑問を呈した。
3つ目は「水原氏の計画は何だったのか」という疑問。
「すべての行為は、水原氏にとって理にかなっていたのか。彼は本当に大谷に気がつかれずに450万ドル(約6億8000万円)を手に入れられると見込んでいたのか。彼は、ESPNが追っていた時に誰も大谷にこのことを話さないと考えていたのだろうか。彼は、本当にすべてが崩れていくことになるまで、すべてのことをそのままにさせておこうとしていたのだろうか」などと、ギリギリまで大谷を騙していた水原氏の心理に疑問を呈した。
最後の疑問は「いつすべてが解決するのか」。
「大谷にとって良いニュースは、(声明で)グレー部分の多くを取り除いたことだ。もし水原氏が大谷の銀行口座から金を盗み、嘘をついたのであれば、このストーリーと解決の行方は、ほぼ決まったようなもの」
一方で「もし大谷が逆に嘘をついていたのであれば、それもまたすぐに分かるだろう」とし、「もし大谷が真実を語っているのであれば彼とMLBはすぐに解答に辿り着くことを願うしかない」とまとめた。
スポーツサイトの「ジ・アスレチック」は「水原氏がどのようにして大谷の口座にアクセスしたのか。ましてや大谷の知らないうちにどうやって複数の送金をしたのか、に大きな疑問が残る」と指摘した。
「大谷と水原氏は、よくある選手と通訳の関係からはかけ離れていた。2人の友情は実質的に365日一緒に過ごし、水原氏は、大谷が大リーグでのキャリアの初期にドライバーを務め、ここ数か月は、キャッチボール相手やドッグシッターなどの任務まで果たしていた。捜査の鍵となるのは、大谷氏の口座にどれだけの資金が残っていたのか、そしてそれが大谷氏の口座から本人の知らないうちにどのように動いたのかを突き止めることだ」と記した。同サイトもドジャース及び、代理人事務所のCAAのフォロー体制に問題があることを指摘している。
「ドジャースと大谷の代理人は、水原氏がこの一連の問題の対象であることを知っていたにもかかわらず、水原氏に大谷との連絡のすべてを任せていのは問題だ。つまりドジャースやCAAの関係者は水曜日の開幕戦後に(ミーティングで)水原氏がスピーチするまで水原氏にまつわる迫り来る話について大谷と直接、話をしたことはなかったはずだ」