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ヤクルトに連敗したオイシックス新潟は試合後にミーティングを開いた
ヤクルトに連敗したオイシックス新潟は試合後にミーティングを開いた

2軍新規参入のオイシックス新潟はプロでは通用しないのか…元阪神の高山俊スタメン復帰で歴史的初勝利狙う

 今季からイースタン・リーグに新規参入したオイシックス新潟アルビレックスBCが連敗スタートとなり、まだ待望の白星を手にすることができていない。今日19日からは敵地で西武との3連戦。歴史的1勝を狙って腰の張りで欠場していた元阪神の高山俊(30)が「3番・DH」でスタメン復帰する。

 インフルエンザの蔓延でメンバー揃わず

 

 やはり“プロ”の壁は厚いのか。
 BCリーグの新潟アルビレックスを母体にして今季からイースタン・リーグに新規参入しているオイシックス新潟が、ヤクルトとの開幕カードで連敗を喫した。開幕戦は、悔しいサヨナラ負け。8回からマウンドを任せた元オリックスの吉田一将が1-1で迎えた9回に満塁策を取った二死満塁の場面で常葉大菊川高からドラフト4位指名された大型ルーキー鈴木叶にサヨナラ中前打を打たれた。
 第2戦は異色のアンダーハンドの下川隼佑が立ち上がりにヤクルトの並木秀尊、武岡龍世、川端慎吾を三者連続三振に仕留める好スタートを切ったが、5回にバントを処理した片山悠のなんでもない送球を二塁のカバーに入ったショート永澤蓮士が落球するなどの守備の乱れと自らのワイルドピッチなどもあり、4点を失い、結局、4失策を記録して0-8で完敗した。監督は、かつて、そのヤクルトでプレー、コーチを務めた橋上秀樹氏だ。
「やはりプロとBCリーグのレベルの違いは大きいですよ。下川は守備の乱れからリズムを崩すかもと案じていたが、その通りになった。まだ経験不足。ミスを連発した永澤も、BCでは上のクラスの守備力なんです。でもプロの中に入ると打球の速さも違う。より球際の強さを求められる。ミスが出ます。高い技術が必要になってきます。打者もプロのピッチャーは150キロを超えてきますから。やはりスピードについていけないんです。でもそこも慣れなんですよね。ただ今チームはインフルエンザのチーム内の蔓延で最悪の状態で開幕を迎えてしまった」
 機動力を使える1番の藤原大智、2番の篠田大聖の創価大出身の1、2番コンビが揃ってインフルエンザで離脱。3番の高山も開幕2日前に腰の張りを訴えて、開幕カードからは外れた。クビを寝違えていた元ヤクルトの中山翔太も開幕戦は4番で強行出場したが、4打数ノーヒットに終わるなど影響が出ていたため2戦目は欠場させた。
「1から3番でなんとか得点につなげるのが得点パターン」だが、それが使えず必然的に得点力も低下した。また捕手も「掘り出し物」と橋上監督が絶賛する上武大中退の19歳、片野優羽もインフルで欠場。先発起用している片山も履正社―立教大でプレーしてきたBCリーグでは一線級の捕手だったが、肩の具合が万全ではなくスローイングも満足にできない。「受けるだけでOKだから」として強行出場させているが、ヤクルト戦ではノーマークで二盗を2つ許すなど無防備だった。
「戦力が整うまでは苦しいかもしれない。でも今の段階で戸惑っているプロのスピードに慣れて対応してくれば、通用する部分はあると思うんです」
 収穫だったのは3月1、2日と札幌のエスコンフィールドで戦った日ハムとの2連戦だ。3-8、6-11のスコアで連敗したが、新庄監督と稲葉2軍監督は、この2試合に開幕投手に指名している伊藤大海や中継ぎのロドリゲス、ストッパーの田中正義、オリックスからFA移籍した山崎福也ら1軍の中でもトップクラスの投手を総動員してきた。

 

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