松井秀喜氏の“元盟友”が大谷翔平の”賭博スキャンダル”に「450万ドル(約6億8000万円)を盗まれれば気がつくだろう?」と疑問を投げかける
ドジャースの大谷翔平(29)が元専属通訳の水原一平氏(39)に口座に無断でアクセスされ、違法賭博の借金を返済するためのお金を盗まれたと告白した問題について、ヤンキース時代に松井秀喜氏の“盟友”として知られ、強打&俊足の外野手として通算2769安打、408盗塁を残しているジョニー・デイモン氏(50)が疑問を投げかけた。米サイト「アウトキック」のインタビューに答え、「450万ドル(約6億8000万円)を盗まれれば気がつくだろう?」と語ったもの。現在、MLBが問題を調査中で、内国歳入庁と国土安全保障省は共同でこの問題の捜査に乗り出している。
野球界にとって大谷はあまりも大きな存在だから…
まだ大谷を襲った“賭博スキャンダル”は決着していない。
この日、2006年から4年間在籍したヤンキース時代に松井秀喜氏の盟友として知られ、2009年には共にワールドシリーズ制覇に貢献したデイモン氏が、米サイト「アウトキック」に出演して、司会者のダン・ダキッチ氏の質問に答え「450万ドル(約6億8000万円)を盗まれることがあれば気がつくだろう」と、今回の問題に疑問を投げかけた。
賭博スキャンダルが表沙汰になってから沈黙を守っていた大谷は3月25日(日本時間26日)に記者会見を開き、野球賭博、スポーツ賭博への関与を完全否定。ブックメーカーへの送金を依頼したことなど一切ないと断言した上で水原氏に「嘘をつかれていた」「勝手に口座にアクセスされてお金を盗まれた」という衝撃的な真相を明かした。
違法賭博による借金が膨らんだ水原氏に450万ドル(約6億8000万円)とされる大金を盗まれたことをハッキリと伝え、3月20日の韓国での開幕戦後のミーティングで水原氏がその問題を吐露し、その後ホテルで1対1で話を聞くまですべてを嘘で塗り固められていて「何も知らなかった」という経緯を丁寧に説明した。大谷の弁護士は「大谷が大規模な窃盗被害にあったことが判明し、当局に引き渡した」との声明を発表している。
当初は、大谷の代理人事務所の広報担当とESPNの取材に答えた水原氏は「大谷に借金を肩代わりしてもらった」と発言。水原氏が大谷と2人で大谷のパソコンを開いて口座にログインして、「50万ドル(約7500万円)ずつを8、9回に分けて送金した」と具体的な証言までしていたが、翌日にすべての発言が撤回され、水原氏も「大谷は何も知らなかった」と“証言”を180度変えた。
多くの疑問点や矛盾点が浮かぶ中、大谷が取材対応をして白黒をつけたわけだが、会見で質疑応答を行わなかったため、米メディアの中では「どうやって水原氏は口座にアクセスできたのか」「なぜ大谷も代理人など周囲の人間も450万ドル(約6億8000万円)もの大金が盗まれたことに気がつかなかったのか」などの疑問が生じた。
大谷は、日ハム時代には口座の管理を母親に任せ、何ひとつ浪費もせず、金銭面に無頓着な部分があるため、口座からお金が減っていることに彼が気がつかない可能性はある。だが、450万ドル(約6億8000万円)は、あまりにも大金で、しかも、2023年の1年間にわたって気がつかないことがあるのか、という疑問は、当然と言えば当然の疑問だ。
現役時代に捕手として通算2043安打を放ち球宴に2度出場経験のあるA.J.ピアジンスキー氏(47)も、先日、同じく米サイト「アウトキック」に出演して「このストーリーには疑わしい匂いがする」「話の辻褄が合わない」などと問題提起していた。