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ヤンキース時代に松井秀喜氏の盟友だったジョニー・デイモン(右)が大谷の発言に疑問を投げかけた(写真:Thomas Anderson/アフロ)
ヤンキース時代に松井秀喜氏の盟友だったジョニー・デイモン(右)が大谷の発言に疑問を投げかけた(写真:Thomas Anderson/アフロ)

松井秀喜氏の“元盟友”が大谷翔平の”賭博スキャンダル”に「450万ドル(約6億8000万円)を盗まれれば気がつくだろう?」と疑問を投げかける

 デイモン氏は、さらに「私は彼が野球界にとって存在が大きすぎるのだと思う。これは誰もが触れたくない問題だ。特に野球の新シーズンの始まりでは、素晴らしいことが多く続き、スポーツ界でもマーチマッドネス(全米大学バスケットのNCAAトーナメント)でも多くのことが起きていて、これはいつも通り素晴らしいことだ。しかし、これ(大谷の問題)は、あらゆる人にとって(どう対応するか)難しい判断だ」と続けた。
 10年7億ドル(約1050億円)のメジャー史上最大の歴史的契約でエンゼルスからドジャースに移籍した大谷は、二刀流で満票によるMVPを2度獲得している、現在のメジャーリーグを代表する超スーパースターである。デイモン氏は、その大谷の存在が大きいがゆえに、今なお残る疑問点について、大谷自身が違法賭博に関与していたことを疑うような論調がないことを示唆した。
 もし大谷が、違法賭博に関与し、それが野球賭博に結びついていればMLBから厳罰を受ける。野球賭博に賭けていれば1年間の出場停止処分、自らが関わっているゲームであれば、永久追放処分となる。
 デイモン氏はレッズの監督時代に野球賭博に関与していたため永久追放処分となった通算4256安打のピート・ローズ氏に今回の問題を重ねて持論を展開した。
「私は今でもピート・ローズが殿堂入りすべきだと信じています。違法賭博は大きな問題です。しかし、今はいたるところにギャンブルサイトがあります。それが今、スポーツ界を盛り上げているのです。これは誰でもできるが、自分(MLB選手や球団関係者)にはできないことの1つです。(通訳が)何に賭けたかは誰にもわからない」
 そしてデイモン氏は、大谷が野球賭博に関与していなかったことが証明され、この問題が解決に向かうことを願った。
「彼の才能とプレーを見続けられることを希望している。この問題は、そう長く語られるものではないだろう」
 現在MLBが調査に乗り出している。ロブ・マンフレッドコミッショナーは「大谷の発言(自分は何も知らず水原氏に盗まれた)の検証が重要で、それは簡単なこと」「スピード決着を望む」などと発言している。また内国歳入庁と国土安全保障省は共同でこの問題の捜査に着手している。

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