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箱根駅伝復路でゴールする青学大の宇田川瞬矢を迎える原晋監督ら(写真・日刊スポーツ/アフロ)
箱根駅伝復路でゴールする青学大の宇田川瞬矢を迎える原晋監督ら(写真・日刊スポーツ/アフロ)

箱根駅伝Vの青学大に原監督がかけた“魔法”は何だったのか?投入したアディダスの超軽量厚底シューズと“勝利のメソッド”…黄金期再到来の予感裏に“違和感”も残す

 今大会は総合17位に終わった順大もエース三浦龍司(4年)が3000m障害で世界と真っ向勝負を演じている。東京五輪で7位入賞。今季は自身が持つ日本記録を2年ぶりに更新すると、ブダペスト世界選手権で6位に食い込んだ。3位との差は1秒72。世界大会のメダルが夢ではない状況だ。他にも東洋大、城西大、法大は世界大会代表者を多く輩出している。
 また青学大は日本人学生で過去27人が到達している10000m27分台にも届いていない。青学大の10000m記録は28分10秒50(近藤幸太郎)。この記録は日本人学生歴代50傑にも入っていないのだ。
 箱根駅伝は「マラソンの父」として知られる金栗四三らの「世界に通用するランナーを育成したい」という熱い思いから創設された大会だ。第100回大会で爆走した太田は、「五輪のマラソンで優勝したい」という大きな夢を持つ。箱根駅伝の〝価値〟を高めていくためにも、王者・青学大から世界へ羽ばたく選手がたくさん育つことを期待せずにはいられない。
(文責・酒井政人/スポーツライター)

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