「最低最悪のゴミクズだ!」前代未聞の二重契約でサントス監督に就任したカリーレにJ2長崎が違約金の支払いを求める“怒り”の声明…サポーターも激怒
J2のV・ファーレン長崎は5日、ファビオ・カリーレ氏(50)が今季の監督契約を更新しながらブラジルの名門サントスと契約を結び、現地で監督の就任会見までしている前代未聞の二重契約問題に関する声明を発表。違約金の支払い請求を含めた断固たる姿勢で臨むと宣言、昨季は大分トリニータの監督を務めた下平隆宏氏(52)のヘッドコーチ就任を同時に発表した。ファンやサポーターの間からは「カリーレもサントスも最低最悪のゴミクズ」と怒りの声が上がっている。
「未だにオファーレターも届いていない」
前代未聞の二重契約問題が、新たな局面を迎えた。
新シーズンへ向けて契約を更新しながら、母国ブラジルへ帰国している間に別のチームの監督に就任すると一方的に通告。現地で就任会見まで行ったカリーレ監督を巡る契約問題に対して、長崎がクラブの公式HP上で声明を発表した。
髙田旭人会長兼社長名で出された声明はこう綴られている。
「昨年12月20日にカリーレ監督からサントスと契約したい意向を受け取りました。その後、現地での記者会見も行われていますが、1月5日現在まで契約に関する正式な手続きを再三求めているものの、未だにオファーレターも届いていない状況です」(原文ママ)
現状を報告した長崎は、今後は断固たる態度で臨むとこう続けた。
「我々としては、今後の日本サッカー界のためにも一方的に契約を破棄したことによる違約金に関しては支払いを求めるべきだと考えております」(同)
カリーレ監督は2022シーズン途中の6月に長崎の監督に就任。同シーズンは11位に終わったものの、昨シーズンは7位と最終節までJ1昇格プレーオフ進出への可能性を残した。新シーズンへ向けて大きな期待を背負う形で、ヘッドコーチのレアンドロ・ダ・シルバ氏、コーチのデニス・ルーピ氏、フィジカルコーチのカルヴァーリョ・セザール氏とともに昨年11月下旬に契約を更新していた。
しかし、同12月上旬になって状況が一変した。
帰国中のカリーレ監督が、神様ペレを輩出した名門サントスの監督就任へ契約交渉を行っているとブラジルメディアが報じた。寝耳に水の一報を受けて、長崎の強化部は電話で同監督に事実を確認。このときは引き続き長崎で指揮を執る意向を確認した。
しかし、同監督は12月19日に前言を撤回し、サントスと契約したいと伝えてきた。再び設けられた電話会談で結論は伝えられなかったが、翌20日にサントスのクラブ公式SNSが契約合意を投稿。さらにカリーレ監督本人ではなく代理人から長崎へ、サントス入りする最終的な意思が伝えられた。しかし、その後は具体的な連絡がいっさいないまま5日を迎えた。
前述したように、サントスは昨年末にカリーレ新監督の就任会見も開催している。既成事実が作られたなかで、長崎が泣き寝入りする形で同監督を解任すれば、フリーでサントスに“強奪”される事態を招く。悪しき前例を作るだけに、声明が投稿された長崎のクラブ公式X(旧ツイッター)には、長崎を後押しするポストがあふれ返っている。
「そうだ!いいぞ!サントスに舐められてたまるか!」
「引き抜きはまああることとして、違約金払わないのはまったくちがうレベルの話」
「カリーレもサントスも最低最悪のゴミクズ」
「日本サッカー界のためにも負けるなV・ファーレン」
「徹底的に戦うクラブの姿勢を全面的に支持します」
「落とし前しっかりつけてもらいましょう!」
「国際サッカー連盟の紛争解決室に申し立てをすることをおすすめします」