引退した元ソフトバンク、巨人の“熱男”松田宣浩氏が描く将来像とは?
引退した元ソフトバンク、巨人の“熱男”松田宣浩氏は将来指導者としてどこのユニホームを着たいのか?
では、松田氏は指導者としてどこのユニホームを着たいのだろうか。
17年間プレーして7度日本一の栄光を手にしたソフトバンクなのか、最後の1年だけで、わずか12試合にしか出場できなかったが、その時間を「宝」と評した巨人なのか。松田氏が語るように指導者の話は、自らがやりたいと希望してできるものではないが、心に抱く思いはあるのだろうか。
「それはわからない。在籍した球団。ホークス、ジャイアンツ。そして侍。お世話になったところへ恩返ししたい」
松田氏は、2013年、2017年のWBCメンバーに選ばれるなど侍ジャパンの常連だった。現在、元中日、巨人で活躍した井端弘和氏が監督に就任しているが、国際試合経験の豊かな松田氏なら、コーチとしても、侍の指導者にうってつけの人材なのかもしれない。
最後に松田氏に聞いた。
“熱男”と言われた男にとってプロ野球とは何だったのか。
「最高の夢舞台です。小さい時から漠然と夢を見ていたが、大学1年になってプロへ行きたいと現実の目標にできるようになって、18年前、そのプロの世界へ入ることができた。10年、15年と過ぎ、気づいたら18年が経過して、目標としていた40歳までプレーできた。夢物語でしょう。野球は相手があるスポーツ。自分が思い描く結果や成績を残すのは難しい。でも僕は、理想として思い描いた通りの夢物語をこの18年で描けたんじゃないか」
生涯成績は1832安打、301本塁打、991打点。ゴールデングラブ賞8度、ベストナイン1度。松田宣浩氏の夢物語は続く。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)