「彼にチャンスを与えるメジャー球団はない」バウアーTV出演で“懺悔”も効果なく今季も横浜DeNAでプレーか？

　バウアーは番組内で、代理人が複数の球団と交渉を行っているが、どこからもまだ色よい返事がないことを明かしていた。マイナー契約でスプリングトレーニングに招待選手として呼んでくれそうな球団さえないという。
　丸刈りに近く髪の毛を切りスーツ姿で登場したバウアーは「自分は変わった」と何度も繰り返して植え付けられたイメージの回復に必死の様子を見せた。そして「米国で野球をプレーすることが私の目標だ。私は世界で最高の投手の1人。最高のレベルで競い合いたい」と熱く訴えた。
　あくまでも、現在はMLBアナリストであるボーデン氏の個人的意見ではあるが、GM経験者が言及した見解は、現状の各球団の方針をそのまま代弁しているものなのかもしれない。
　バウアーは昨季横浜DeNAで19試合に登板して防御率2.76、10勝4敗の成績を残して健在ぶりをアピールした。ストレートは150キロを超え、スプリットチェンジなどの変化球もさえ、今なおメジャーでも立派な戦力になることを示した。しかし、バウアーが複数の女性から告訴されている問題は、各球団にとってあまりにもセンシティブな問題であり、勝利を優先して彼を獲得した場合に起きるファンや世論の反発を危惧している。特に米国では簡単に手をつけられない。
　バウアーのメジャー復帰の願望が叶わない場合、再契約を打診している横浜DeNAでのプレーが最有力となる。昨季も契約したのは3月14日。バウアーサイドが、どこまでメジャーとの交渉を引っ張るのかわからないが、昨年よりは早い段階で決断を下すと見られている。
（文責・RONSPO編集部）