「日本の弱点はGKだ」「彼がV候補のアキレス腱」韓国メディアがアジア杯ベトナム戦で2失点のGK鈴木彩艶を酷評
サッカーのアジアカップ第3日が14日、カタールの首都ドーハで行われ、グループDの日本代表は4-2でベトナム代表を下し、3大会ぶり5度目の優勝へ白星発進した。森保ジャパンが“格下”のベトナムに前半セットプレーからまさかの逆転を許した展開にベトナムメディアは「日本のメディアやファンを驚かせた」と自国代表の奮闘を称え、韓国メディアは、「日本の弱点はゴールキーパーにある」と、2失点したGK鈴木彩艶(21、シント=トロイデンVV)を酷評した。
ベトナム監督はあのトルシエ「今日の試合には満足している」
下馬評通りの試合展開にはならなかった。
最新のFIFAランキングで、アジア最上位の17位の日本に対してベトナムは94位。過去の対戦成績で4勝1分けと無敗の森保ジャパンは、昨年6月来の国際Aマッチで歴代最多の9連勝、得点39に対して失点5の数字を引っさげてカタール入りしていた。
アジアカップの優勝候補筆頭として迎えた、ベトナムとのグループステージ初戦。開始11分にMF南野拓実(28、モナコ)がCKのこぼれ球を押し込んで先制する。しかし、アルトゥマーマ・スタジアムに漂った圧勝の予感はすぐに吹き飛んだ。
わずか5分後にベトナムが追いつく。かつて日本代表を率いたフィリップ・トルシエ監督(68)のもとで用意してきたセットプレー。左CKに対してニアにMFグエン・ディン・バク(19)が飛び込み、バックヘッドでファーへ流し込むと、33分には直接FKのこぼれ球をFWファム・トゥアン・ハイ(25)が押し込んで逆転に成功した。
9連勝中で一度もなかった、日本がリードされる展開。ベトナムメディアの『Thanh nien』は「日本のメディアやファンを驚かせた」と自国代表を称えた。
「アジア最強のメンタリティーを誇るはずの日本が、特に前半の45分間はベトナムのプレーに対してあ然としていた。試合を速報する日本メディアのなかには、苦戦している姿を『信じられない』と伝えるものもあった。それほどベトナムの選手たちのパフォーマンスは勇敢であり、ヨーロッパでプレーするスター選手を数多く擁する日本に対して積極的にボールを保持し続けた。最終的にはサプライズを起こせなかったものの、ノックアウトステージ進出がかかった残り2戦へ向けて、この試合は大きな自信を与えたはずだ」
試合は前半45分に再び南野のゴールで日本が追いつくと、アディショナルタイム4分には南野のパスを受けたMF中村敬斗(23、スタッド・ランス)が、ペナルティーエリア左角の外側、角度のない位置からゴール右上へ、チェコから帰化したばかりのGKグエン・フィリップ(31)を完全に無力化する圧巻のミドルシュートを突き刺した。
後半40分には途中出場のFW上田綺世(25、フェイエノールト)がダメ押しゴールを叩き込む。それでも別のベトナムメディアの『VN Express』は、チームの戦いぶりに及第点を与えるトルシエ監督の言葉をこう伝えている。