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阪神OBの掛布雅之氏とWBCで優勝した栗山英樹氏の野球殿堂入りは?
阪神OBの掛布雅之氏とWBCで優勝した栗山英樹氏の野球殿堂入りは?

今日発表!阪神とWBCの優勝は掛布雅之氏と栗山英樹氏の野球殿堂入りへの“追い風”となるのか?

 昨年、バースが選ばれ、14票差で落選した際に掛布氏は、「バースは、実働年数は少ないのかもしれないが、3冠王でイチローも届かなかった過去最高打率を持っているんだから、そのインパクトを考えると選ばれないとおかしいよね。14票差?私にそんなにも票を入れてもらってビックリしている。本当にありがたいけれど、殿堂なんておこがましい」とかつての盟友を祝福すると同時に次点になってことに驚いていた。
 一方の栗山氏のWBCでの優勝は実績として加味される。投票に大きなインパクトを与えるだろう。過去のWBCの優勝監督である王貞治氏、原辰徳氏は、いずれも殿堂入りしている人物だ。栗山氏は東京学芸大からドラフト外で1983年にヤクルトに入団。現役時代は、スーパーサブ的な存在で、レギュラーをつかみかけたこともあったが、メニエール病に悩まされて引退。スポーツキャスターとして活躍、勉強したのちに、ユニホームを脱いで22年後の2012年からいきなり日ハムの監督に抜擢され、初年度にリーグ優勝、2016年にリーグ優勝&日本一を手にした。10年間監督を務め、5度のAクラス、大谷翔平らを育て、退任後、すぐに侍ジャパン監督に就任してWBCで3大会ぶりの優勝を果たした。
 栗山氏は候補者入りして2回目の選考機会。昨年度は24票、得票率は15.6%でエキスパート表彰の候補者19人中、12位だった。掛布氏の次に票を集めたのは元阪急の長池徳士氏で71票、46.1%、“大沢親分”こと元日ハム監督の大沢啓二氏が58票で37.7%と続いており、栗山氏が12位から順位をどこまで上げるかが注目だろう。ちなみに原辰徳氏は、WBCの優勝を“追い風”に2009年の36票、11.8%から、2010年に91票、29.9%に票を伸ばしている。
 また昨年度はアレックス・ラミレス氏が選ばれたプレーヤー表彰の殿堂入り有力候補を昨年度の上位得票者から推察すると、当選ラインに14票足りずに次点に泣いた元中日、横浜の谷繁元信氏、22票足らなかったメジャーリーガーで元広島の黒田博樹氏、2012年から候補に入っている元巨人、中日の川相昌弘氏(現巨人地守備走塁コーチ)、192票を獲得していた元ヤクルトの宮本慎也氏、2014年から候補に入っている元巨人の桑田真澄氏(現巨人2軍監督)らの名前が挙がる。
 過去215人が表彰された日本の野球殿堂。216人目の栄誉は誰の手に?

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