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殿堂入りした広島カープの“レジェンド”黒田博樹氏はドジャースの後輩となる大谷翔平に何を期待しているのか?
ドジャースには、オリックスから山本由伸も投手として史上最高額となる12年3億2500万円(約471億円)で入団、横浜DeNAの今永昇太も、カブスと5年総額8000万ドル(約116億円)でサインした。
「いちメジャーリーグを経験したピッチャーからすると非常にうれしいですし、彼らは、次の世代のためにアメリカで頑張らねばならない。そういう気持ちでやればいい成績を残してくれると思う」
少子化による野球人口の減少が、問題視される中、メジャーリーガーが次世代に夢を与える存在でなければならないと考えているのだろう。
またドジャースでは大谷と山本、カブスでは今永と鈴木誠也と日本人プレーヤーが同じチームで共闘することになったが、そのメリットについてもこう語る。
「(肘の手術をした)大谷が今シーズンのマウンドに上がるのは難しいと思いますが、(山本が)ピッチャーとしてのアドバイスを色々と聞けるのは非常に大きいかなと思います」
黒田氏も、ドジャースに入団した際のクローザーが斎藤隆で、ヤンキースでは、田中将大、イチローと共にプレーした経験がある。
もちろん黒田氏自身にも、これからの野球界への恩返しが頭にある。後輩である新井貴浩監督は、2015年に共にカープに復帰して優勝を手にした同士である。黒田氏もいつかカープで指導者としてユニホームを着るタイミングが来るだろう。
「自分なりにできる範囲で、日本野球の力になればいい。これからもたくさんの日本のいい投手が出てくると思います。時代は多少変わってきている部分があるかもしれないが、そういう手助けができればいいですね」
経験と信念。最高の指導者になりそうである。