「本当にないの?」SNSを騒がせたソフトバンク中村晃の西武への山川穂高FA“人的補償騒動”は本当に臆測で終わるのか?
中村は昨季136試合に出場し、打率.274、5本塁打、37打点の数字を残した。3年連続で50打点をクリアしていた打点は下がったが、打率は3年ぶりに、270以上に乗せた。
一方、もし中村がプロテクトから外れていれば、西武は指名するのだろうか。
池田氏は、「元々は埼玉の出身で子供の頃はライオンズファンだったと聞く。西武の補強ポイントは打線の強化。野手を選ぶと思うし、一塁、外野の両方ができる中村は、理想的なプラスの戦力になるのではないか。確かに若手への切り替えをはかっているチームに中堅選手が加わることへの是非はあるかもしれないが、中村は野球に取り組む姿勢が、若手の手本となれる選手。波及効果も大きいと思う」という意見。中村は埼玉朝霞出身で小学生の頃からライオンズファン。朝霞第二中学から帝京高に進んだが、地元という点で西武とも縁がある。昨年のオールスターでは、“おかわり君”とのツーショット写真を西武の公式インスタが「結成!?NAKAMURA’S」として投稿していた。
西武はリリースしたマキノンに代わる新外国人としてメジャー通算114発のヘスス・アギラーを獲得した。1m90、125㎏の体格のアギラーの主な守備位置は一塁。DH起用もできるだろうが構想としては一塁は埋まっている。ただ現役ドラフトで愛斗を放出するなど外野のレギュラーは、まだ不確定。中村が来れば、間違いなく攻撃のオプションは増えるだろう。
だが、SNSで西武ファンから「人的補償を選ぶのは下手」と叩かれていたように、過去の人的補償は、そのほとんどが空振りに終わっている。2006年は巨人から江藤智(豊田清の人的補償)、2008年は中日から岡本真也(和田一浩)、2014年はロッテから中郷大樹(涌井秀章)、巨人から脇谷亮太(片岡治大)、2018年は巨人から高木勇人(野上亮磨)、2019年は巨人から内海哲也(炭谷銀仁朗)、そして昨年がオリックスから張奕(森友哉)。張は1年で戦力外である。今回、広島が西川龍馬の人的補償でオリックスから2年目の右腕、日高暖己を指名したことが話題となった。もしかすると過去の反省をもとに即戦力ではなく将来性のある若手に目を向ける可能性もなきにしもあらずだろう。人的補償の決定期限は期限は、FA契約の締結が公示されてから40日以内と定められている。今週中には結論が出るものと考えられている。果たしてソフトバンクは誰をプロテクトから外しており、西武は誰を指名するのか。
(文責・RONSPO編集部)