アジア杯決勝T1回戦での日韓戦回避?!韓国メディアが母国のヨルダン戦“冷や汗”ドローを酷評…「ずさんで穴だらけ」「もはやV候補とは言えない」…すべての結論は最終戦へ
サッカーのアジアカップ第9日が20日、カタールの首都ドーハで行われ、グループEの韓国代表は2-2でヨルダン代表と引き分けて同グループで2位となり、決勝トーナメント1回戦での日本代表との対戦が回避される可能性が出てきた。韓国は開始9分にFWソン・フンミン(31、トッテナム・ホットスパー)がPKを決めて先制するも守備の乱れから前半のうちに逆転され、後半終了間際にオウンゴールで何とか追いついた。韓国メディアは、冷や汗もののドローを一斉に酷評。さらにベスト16で日本代表と激突する可能性が低くなった状況を歓迎するような論調も見られた。日本代表の行方を左右するグループEの最終順位は、25日に行われるヨルダン対バーレーン、韓国対マレーシアの結果次第で決まる展開となった。
オウンゴールでかろうじて引き分けに
日本に続いて韓国も、中東の伏兵に苦しめられた。
プレミアリーグで活躍するエース、ソン・ミンミンのPKによる今大会初ゴールで開始9分に先制するも、37分にオウンゴールを、アディショナルタイムの51分には逆転ゴールを献上。後半も攻めあぐねた末に、アディショナルタイムの46分にオウンゴールで何とか引き分けたグループステージ第2戦を、韓国メディアは一斉に酷評した。
例えば『News1』は「優勝を目指していたはずなのに……ずさんで穴だらけの韓国チーム」と題した記事で、元ドイツ代表のエースストライカー、ユルゲン・クリンスマン監督(59)が昨年2月の就任時から作り上げてきたチームを一刀両断した。
「ラッキーなオウンゴールでかろうじて敗戦を免れたが、結果に対しては言い訳できない。韓国より格下と見られていたヨルダンのアグレッシブさに圧倒されたからか。クリンスマン監督は終始混乱をきたし、攻撃陣の不正確なパス回しが追加点を奪うリズムを断ち切り、守備陣は試合を通して相手の鋭いカウンターの前に抜け穴を露呈し続けた」
韓国の最終ラインにはアジア屈指のセンターバック、キム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)が君臨する。同メディアはキム・ミンジェ個人のパフォーマンスを称賛しながらも、同時に「彼だけでは物足りない」と今後へ向けた不安を指摘した。
「キム・ミンジェはヨルダンのアタッカーとの競り合いで常に優位に立ち、カバーリングでも前後左右に奔走し続けた。しかし、守備組織はまるで砂粒のように脆く、バーレーン代表との初戦でも露呈したセットプレー時の守備への不安から、前半37分には左CKからオウンゴールを献上して同点とされた。逆転ゴールを決められた前半アディショナルタイムの場面に至っては、ペナルティーエリア内に韓国選手の方が多かった」
グループステージ初戦で韓国はバーレーンに3-1で、ヨルダンはマレーシアに4-0でそれぞれ勝利していた。韓国は過去無敗のヨルダンに勝利すれば、その時点でグループEを1位で突破しての決勝トーナメント進出を決められる状況にあった。