SNSで批判渦巻く…楽天マー君の3年で約30億円ダウンの年俸2億6000万円は本当に「まだ高い」のか?
楽天の田中将大(35)が21日、仙台市内で契約を更改、各社の報道によると、推定で野球協約で定められている減額制限を超える45%、2億1500万円ダウンの年俸2億6000万円プラス出来高払いで更改したという。2014年にヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約229億円)で契約。1年換算では2200万ドル(32億5000万円)だったが、楽天に復帰してからの3年で一気に約30億円のダウンとなった。それでもSNSやネットのコメント欄では、「それでもまだ高い」などの批判の声が渦巻く。日米通算200勝のマイルストーンまで後3勝に迫っているマー君は、どこへ行く?
球界の投手年俸ランキングでは9位
またしても大幅ダウンだ。昨季は開幕投手に選ばれたが、24試合、139回3分の1を投げて7勝11敗、防御率は4.91の成績に終わった。日米17年のキャリアでワーストの防御率だ。2022年の25試合、163回、9勝12敗、防御率3.31から数字を落として推定4億7500万円から2億6000万円まで下がった。2021年にヤンキースから楽天に復帰した際に推定9億円のNPB史上最高額で契約を結んだ。一説には、もっと高い契約だったとの噂もあったが、1年目も、4勝9敗、防御率3.01に終わっており、わずか3年で、6億4000万円も下がり、さらにヤンキースでの最盛期から比べると約30億円も年俸ダウンだ。
それでも2億6000万円は、球界の投手番付の中では、巨人の菅野智之、ソフトバンクの有原航平の4億円、横浜DeNAの山崎康晃、中日の大野雄大、阪神の西勇輝、チームメイトの則本昂大、日ハムの加藤貴之の3億円、西武の高橋光成の2億6500万円に続く9位の数字。
SNSや、ネットのコメント欄では「まだそんなにもらえるのか」「成績だけ見ると1億円が妥当」「過去の栄光だけでは飯が食えない」などの批判コメントが殺到してプチ炎上。パワハラ問題で安楽智大が退団したが、未然に問題を食い止めるリーダーシップがマー君に欠けていたのではないか?との疑惑が、またぶり返され、批判に輪をかけた。
中には「批判するコメントはもういいって。本当のファンは誰一人そんなこと思ってないんだから。外野は黙ってろ!」という応援コメントや「税金を考えると、今季の収入はほとんどないのでは?」と心配する声もあった。
果たしてマー君の年俸は、まだ高いのか。
パ・リーグの野球に詳しい元阪神、ダイエー(ソフトバンク)、ヤクルトでプレーした池田親興氏は、「そもそも球団が定めた評価に周囲がアレコレ言うものではない」とした上で、こんな意見を述べた。
「まだ高いという声が強いのであれば、期待されただけの頑張りができなかったということだろう。そのことは、マー君が一番わかっていると思う。ただ年俸は1年、1年の対価ではない。功績という基礎ベースがあって、そこからのダウン率で計算されるもの。マー君の場合、ヤンキースで、あれだけの実績があり、自分の実力で稼いできた積み重ねを楽天に復帰した際に推定9億円という金額で評価されてスタートした。まだ高いと言われても、1年間、ローテーを守っているし、2億6000万円という数字は、彼自身の年俸の推移を相対的に見ても、決して優遇されたものではないと思う」
ただ崖っぷちに立たされていることは間違いない。