“美容男子”WBC&WBA世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗が「顔も体も傷つけずに勝つ」と公約した理由とは?
プロボクシングの「PRIMEVIDEO PRESENTS LIVEBOXING6」(23日・エディオンアリーナ大阪)の前日計量が22日、大阪市内のホテルで行われ、メインで戦うWBA&WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(32、BMB)と挑戦者のWBA同級1位のカルロス・カニサレス(30、ベネズエラ)が共に一発でクリアした。美容男子で知られる寺地は、今月10日に自らがプロデュースした美容クリームを発売したが、担当者に「顔も体も傷つけずに勝つ」と公約した。
「KOしたい。自信があふれている」
拳四朗はフェイスオフを解くと指名挑戦者に自ら握手を求めた。
「なんとなくやっておこうかなと。深い意味はない」
いつものげっそり感はない。
前日21日に東京から大阪へ移動してきたが、その前に“水抜き”ですでに体重をリミットまで落としてきた。いつもは減量の影響でノドが枯れるそうだが、それもなく「仕上がりはいい。自信があふれている」という。肌艶はよくツルツルだった。
先日、アイデア雑貨メーカーである「コジット」(本社・大阪)とのコラボで、約1年の開発日数をかけて、肌の引き締め成分が配合され、保湿効果もある美容クリーム「N.01 BODY SHOT CREAM」(メーカー希望小売価格・税込み2750円 )をプロデュースして発売した。この日も、そのクリームを塗っていた。早速、その効果もあったのだろう。
薬機法の関係で「チャンピオン」や「ナンバーワン」という言葉を商品のネーミングに使えないため、「N.01」となったが、訴えたかったのはチャンピオンでありナンバーワン。
美容男子で知られる拳四朗がスポンサーだった同社社長との食事の席で話が盛り上がって誕生したコラボ商品。拳四朗は、このユニセックス対象の美容クリームに減量の際に悩まされている肌の引き締め、保湿効果などの品質を求めたが、もうひとつこだわったのが、香り。自らが使用していた海外の高級美容クリームを参考にトップノートと呼ばれる最初の香りにはローズ系、ラストノートと呼ばれる、塗りこんだ後に出てくる香りには、ウッディ系を希望した。拳四朗の納得がいくまで試作品を5、6回も作ったという。売れ行きは好調で、最初に作った5000個では追いつかずに早くも増産に入った。
実は、2月3日に商品の発売イベントが新宿で行われ、そこで拳四朗がトークショーをする予定。世界戦の10日後にある美容イベントにボコボコになった顔で登場するわけにはいかない。今回の美容クリームの企画、開発に携わった「コジット」の企画部マネジャー/PRの向川さきさんに拳四朗は、「心配しないでください。顔も体も傷ひとつつけない状態で勝ちますから」と約束したという。
カニサレスは過去に田口良一、小西伶弥、木村翔と3人の日本人ボクサーと対戦しているが、田口とドロー、小西、木村には判定勝利を収めている“日本人キラー”。上背はないがリーチが長く、ジャブの差し合いから好戦的に攻めてくるボクサーでボディショットなど、一発、一発を強打してくる部分が嫌らしい。足を使ってポイントも稼げる。この日の計量では筋骨隆々の肉体美を披露した。それでも拳四朗は「仕上がっているなという感じはある。体どうこうはない。気にしていない。KOはしたい」と力強かった。
「練習でやってきたことを出すだけ。やることをやれば勝てるように仕上げてもらった」