千葉ロッテの佐々木朗希がキャンプイン直前に契約合意(写真・AP/アフロ)
「今メジャーに行けばすぐ壊れる!ワガママを許しちゃいかん」球界大御所が合意発表のロッテ佐々木朗希の契約更改問題に怒った!
佐々木は入団1年目は体作りに専念して1軍で1試合も投げておらず、プロ4年だが、実働は3年でイニング数は計283回3分の2だ。3年目の2022年に史上最年少で完全試合を達成するインパクトを与えたが、年間の最多投球回は、その年の129回3分の1で、昨年は、7月に左脇腹を痛めて戦列を離れ、後半戦は投げることができず、7勝4敗、防御率1.78に終わっている。ソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第1戦に先発したが、3イニングで降板した。2桁勝利も一度もない。
同じくポスティングでメジャーに挑戦した松坂大輔は661回3分の1、ダルビッシュ有は652回3分の1も投げていることを考えると貢献度では大きく下回る。大谷も、入団5年でメジャー挑戦して25歳ルールにひっかかったが、投手としては517回3分の2を投げ、3年連続で2桁勝利をあげ、打者としても、1170打席に立っていて二刀流でチームに貢献した。移籍の際に批判的な声は出なかった。
「球団も得るものが大きいので海外FAの前にポスティングで出すという傾向が目立つ。これからも同じケースが増えるだろう。佐々木朗希にしても素材は素晴らしい。そういう日本の財産、宝がどんどんアメリカに流れていくことを看過すべきではない。日本のプロ野球は、メジャーの育成組織ではないのだ。今回の佐々木の件で裏で誰が動いているのか知らないが、入団の際にメジャー移籍に関する条件をつけるような事態が発生していれば、それも問題。コミッショナーが存在感を示してルールを守ることを徹底させるべきだと思う」
広岡氏は、今回の騒動とその合意の中身が今後のプロ野球界に与える影響を危惧した。契約更改会見で佐々木は何を語るのだろうか?
(文責・駒沢悟/スポーツライター)
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