WOWOWの収録で井上尚弥が報道が先行している5月6日東京ドームでのネリ戦について語った
井上尚弥が5.6東京ドームのネリ戦に注目発言…「過去の因縁を持ち込んで試合はしない。ただ…」“悪童”はモンスターの地雷を踏まずにゴングを聞けるのか?
自らの犯した過ちを認めるのであればいいだろう。だが、過去の行動を肯定するような発言や山中を侮辱するような発言があれば許さない。その時には、井上の拳は倍以上に膨れ上がる。すでにネリは現地メディアには「山中戦はイージーだった」などの問題発言をしている。おそらくどこかで井上の地雷を踏んでしまうだろう。
またドーピング問題についても「グレーというか、曖昧に終わっているんですよね?今回は厳格にやってもらう」と釘をさした。
井上は、毎試合前に、抜き打ちドーピング検査の様子をXにて報告してきたが、早朝に自宅を来訪されたことがあり、その時は用を足した後で、なかなか尿が出ず「2、3時間、一緒にいた」ことまである。
「あれは、同時に相手もやっているってことなんです。今回に関しては週1でいってもらおうかな」と条件をつけた。
山中を確信犯的な体重超過で倒した減量にも不安が残るが、スーパーバンタム級に上げてからは失敗はなく、WBCでは、世界戦の30日前、14日前、7日前に体重報告が義務づけられおり、虚偽報告さえなければ問題はないと見ている。
すでに何試合かネリの映像も見て、練習では対ネリのイメージを持ち始めている。スーパーバンタム級では、ネリがKO負けしたフィゲロア戦を見たという。
「実力あると思う。回転力の中に力強さも入ってくる。あなどれない相手ではある」
KO率は75%。サウスポースタイルで、ここまで好戦的なボクサーと、井上は、これまでも対峙したことがない。スーパーバンタム級に上がってから、その爆発力は“並み”に落ちたとの評価もあるが、無敗の絶対王者にとって危険なチャレンジャーであることは間違いない。ビッグマッチの正式発表が待たれる。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)