「伊東純也を巡る騒動が間違いなくチームの集中力を削いだ」海外メディアが森保Jのイラン戦1-2逆転負けの敗因に言及
サッカーのアジアカップ準々決勝が3日にカタールで行われ、日本代表が1-2でイラン代表に逆転負けを喫してベスト8で大会から姿を消すことになった。日本は先行したが同点に追いつかれ、1-1で迎えた後半終了直前に守備陣のミスから献上したPKを決められた。19年ぶりの日本戦勝利にイランメディアが狂喜乱舞すれば、韓国メディアは「選手交代の効果がなかった」と森保一監督(55)の采配を批判。さらにESPNは、性加害疑惑の渦中にあるMF伊東純也(30、スタッド・ランス)のチーム離脱が、敗因のひとつとなったことを指摘した。
イランが侍の呪縛を解く
日本に対していつしかコンプレックスを抱いていたのだろう。延長戦突入の気配が漂っていた試合終了間際に奪ったPKで逆転し、森保ジャパンをベスト8で敗退させた劇的な勝利を、イランメディアの『Hamshahri』は「サムライの呪縛を解いた」と報じた。
「前半は日本人の手に委ねられたまま終わった。しかし、後半はイランが一気に優位に立ち、ボールとピッチを支配し続けた結果、最終的にわれわれに軍配が上がった」
キックオフ前の対戦成績は6勝5分け6敗とまったくの五分。しかし、最新のFIFAランキングでアジア最上位の17位にランクされる日本に対して、イランは同2番目の21位ながら日本に対する勝利は2005年3月を最後に遠ざかっていた。
しかも、5年前の前回アジアカップ準決勝では0-3と屈辱的な完敗を喫している。だからこそ、同メディアはあえて「呪縛」という言葉を使った。前半28分のMF守田英正(28、スポルティング)のゴールで先制された状況で迎えた後半。メンバーをいっさい変えず、その上でイランが一変させた戦術が試合の流れをも強引に引き寄せた。
最前線をターゲットにすえて、執拗にロングボールを蹴り込んでくる。グループステージ第2戦で日本に勝利したイラク代表も実践した、日本の弱点を徹底的に突く戦い方。後半10分に追いついてからも、イランが主導権を握り続ける展開は変わらない。
4分が表示された後半アディショナルタイム。その3分に日本の守備が破綻をきたした。ロングボールをFWモハマド・モヘビ(25、ロストフ)と右サイドバック毎熊晟矢(26、セレッソ大阪)が競り合うも、軍配は身長185cmの前者に上がった。