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日本がアジア杯準々決勝でイランに逆転負けを喫した。三笘薫の途中投入も実らなかった('写真:森田直樹/アフロスポーツ)
日本がアジア杯準々決勝でイランに逆転負けを喫した。三笘薫の途中投入も実らなかった('写真:森田直樹/アフロスポーツ)

「伊東純也を巡る騒動が間違いなくチームの集中力を削いだ」海外メディアが森保Jのイラン戦1-2逆転負けの敗因に言及

 ただ、ボールはゴール前へ力なく上がっただけだった。しかし、日本が誇る両センターバック、板倉滉(27、ボルシアMG)と冨安健洋(25、アーセナル)がお見合いしてクリアできないまさかのミスを犯してしまう。こぼれ球に反応したDFホセイン・カナーニ(29、アル・アハリ・ドーハ)を、体勢を崩していた板倉が背後から倒した直後にPKが宣告された。
 これをMFアリレザ・ジャハンバフシュ(30、フェイエノールト)がゴール右隅へ豪快に決める。優勝候補筆頭にあげられていた日本の敗因を、韓国メディアの『Xportsnews.com』は同国代表の守備の要、キム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)と比較しながら「ヨーロッパでプレーする守備陣が致命的な失態を演じた」と報じた。
「ブンデスリーガで活躍するキム・ミンジェとは大きなギャップがあった。後半に入って、日本はフィジカルを前面に押し出して激しく攻めるイランに試合の主導権を握られ続けた。そして、延長戦に入る直前で日本のファンから信頼される、ヨーロッパでプレーする2人のセンターバックによるミスで自滅した。特に板倉はこの冬に、ソン・フンミンが所属するトッテナム・ホットスパーからラブコールを送られる存在だった。グループステージでイラクに敗れた日本はどこか怯んだ状態のまま、カタールの地を去ってしまった」
 グループEを2位で通過した戦いぶりから批判の対象になっていた韓国は、サウジアラビア代表との決勝トーナメント1回戦、前日のオーストラリア代表との準々決勝で勝利。ともに後半アディショナルタイムにゴールする劇的な戦いを見せていたなかで、別の韓国メディア『OSEN』は「日本は荷物をまとめて早々に帰国した」と伝えた。
「今大会で韓国と日本が対戦するとすれば、決勝戦しかなかった。しかし、64年ぶりの優勝を目指す韓国とは対照的に、日本は決勝どころかベスト4にすら進めず、多くのファンが楽しみにしていた決勝での韓日戦は想像の域を出ないまま終わった」
 さらに韓国のスポーツ紙『Sports Seoul』は、試合後に「交代カードをうまく切れなかった」と敗因を背負った森保監督に、あらためて懐疑的な視線を向けた。
「森保監督は試合後に自ら敗北を受け入れた。イランのプレッシャーがさらに強まっていた後半22分に、森保監督は前田大然と久保建英を下げ、南野拓実と怪我から復帰した三笘薫を投入した。残念ながら、選手交代がもたらす効果は小さかった」
 代えるならば、イエローカードをもらった前半24分を境に積極的な守備が影を潜めていた板倉だった。左サイドで献身的なプレスを繰り返していた前田大然(26、セルティック)と、2列目から効果的なパスを配球していた久保が交代してからはさらにイランのペースとなった。

 

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