【独占】中日の立浪監督が中田翔を獲得した真相を明かす…「ホームランよりも80打点」「5番を打つのが理想」
中日の立浪和義監督(54)をキャンプ地の沖縄北谷で独占インタビューした。なぜ巨人から中田翔(34)、中島宏之(41)らのベテランを獲得したのか。そして彼らに期待するものは何か。最下位からの逆襲を狙う就任3年目の指揮官の胸中に迫った。
「今年は戦えるチームになってきた」
笑顔とスキンシップ。
沖縄北谷キャンプでの立浪監督の動きがとにかく精力的だ。
この日は、ブルペンでは高橋宏斗の打席に立ち、左肘の手術から復帰した大野雄大には臨時コーチの今中慎二氏と共に話しかけた。
メイングラウンドに姿を現すと、新外国人のディカーソンにアドバイスを送り、ソフトバンクを戦力外になった上林誠知には、ボールの見送り方、最後の特打では、現役ドラフトからブレイクした細川成也につききっりで、自ら身振り手振りで手本を示しながら、バッティングで最も重要で最も難しい“間”の作り方を指導した。
――精力的に動いていますね。
「今年新しく入った選手も含めて、いろいろと見るところがたくさんあるんですよね。ようやく、ちょっと(チーム内で)競争ができるような戦力のチームになってきました。若く楽しみな選手が増えつつあります。この2年間、正直、うまくいかなかったんですけど、もちろん、結果の世界で、負けて、いろんなことを言われますが、3年目に頑張る、結果を出すと就任したときに言いました。今年は、戦えるチームになってきたかなあと。まだキャンプに入ってすぐですけど、ちょっと楽しみなシーズンになるなと感じています」
オフには、オプトアウトを行使した中田翔を獲得。戦力外組の中からは、巨人からベテランの中島、ソフトバンクから上林、阪神から山本泰寛、板山祐太郎を獲得するなど、大胆な補強に動いた。新外国人としてはディカーソン。ドラフト2位で三菱重工Eastの津田啓史、3位で仙台大の辻本 倫太郎という2人の評判の即戦力ショートを指名。ドラフト1位の亜細亜大の草加勝がトミー・ジョン手術で今季の戦力にならないというアクシデントはあったが、野手陣に関しては、戦力アップに成功したとの手応えが立浪監督にある。
――中田という目玉に再生への期待を込めた戦力外の選手を多く獲得しました。その意図から聞かせて下さい。
「若い選手だけでは勝てないのがわかっています。出てきて1年に1人。2年前に岡林、去年が細川。石川昂弥もいるが、若い選手が一気に2人も3人も育つことはないんでね。ピッチャーの方もそうですが、やはり柱になる人がいないとね。そこに経験のある中田が加入してくれました。そういう存在がチームに刺激を与えてくれることへの期待も含めてフロントが獲得に動いてくれました」