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大騒動となったメッツのアジアツアーの波紋が広がっている(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
大騒動となったメッツのアジアツアーの波紋が広がっている(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「お前は偽善者だ!」ファンを裏切ったメッシ騒動が波紋…中国でのアルゼンチン代表戦が中止となり「出場しなかった」香港では約8億円の損失でチケットの半額を返金

 スーパースターを巡る大騒動が新たな局面を迎えた。
 インテル・マイアミと香港選抜が対戦した4日の国際親善試合を主催した、香港に本社を置くメディアグループ、タトラー・アジアが9日に公式HPを更新。メッシの欠場を謝罪する声明を掲載した上で、チケット代金の50%を払い戻すと発表した。
 声明にはメッシが欠場した舞台裏も綴られていた。
「われわれとインテル・マイアミがかわした契約書には、リオネル・メッシ、セルヒオ・ブスケツ、ルイス・スアレス、ジョルディ・アルバらの有名スター選手が怪我を負わない限り、最低でも45分間はプレーすると約束されていた。しかし、残念ながらメッシとスアレスは負傷のために欠場すると、キックオフ前に連絡があった」
 スタンドを埋めた約4万人のファンのお目当てはもちろんメッシ。しかし、残り時間がわずかになってもベンチから動こうとしない。怒ったファンが「金返せ!」と叫び始めたなかで、インテル・マイアミへある提案をしたと同社は声明で明かしている。
「相手方のオーナーをはじめとする経営陣に、メッシがファンの前へ姿を現して、プレーできない理由を彼の言葉で説明させてほしいと要望した。しかし、実現に至らなかった。怪我はサッカーの試合の一部であると理解しているが、スタジアムに駆けつけたファンが敬意を持って扱われていないと感じられた状況に、われわれは深い悲しみを覚えた」
 バッシングを浴びながら香港を発ったメッシは、7日に国立競技場で行われたヴィッセル神戸戦で後半15分からピッチに立った。元ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(37)に至っては先発して75分間プレーした展開を、同社は声明でこう振り返っている。
「4日に続いて強烈な平手打ちを食らった思いだ」
 メッシは神戸戦の前日会見で、香港選抜戦を欠場した理由として内転筋の違和感をあげた。日本でも「出る」「出ない」が物議を醸していたメッシを出場させた、インテル・マイアミのヘラルド・マルティーノ監督(61)は神戸戦後にこんな言葉を残している。
「前日のトレーニングで非常に調子がよかったので、メッシと話し合い、30分限定の出場を決めていた。メッシが欠場した状況に香港のみなさまが失望されたのは理解できる。ただ、あの状態でメッシを起用するにはあまりにもリスクが大きすぎた」

 

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