【独占】どうする?「今永の穴」と「バウアー問題」を横浜DeNA三浦監督に聞く…「現状彼がいないという前提で準備している」
三浦監督が今永の穴を埋める先発候補として名前を出したのは6人。深沢は千葉の専大松戸高から2021年にドラフト5位で入団して3年目の右の変則サイドハンド。昨季はイースタンで6勝6敗、防御率3.28の成績を残し、球速も145キロ近くまで成長した。対外試合の初戦となる12日の中日との練習試合に先発抜擢され、2回を1安打無失点に抑えた。カットやスライダーなどの変化球を駆使した抜群の制球力が自慢。同じく3年目の小園健太は三浦監督の背番号「18」を継承したドラフト1位。また先発候補の新外国人を2人獲得、ジャクソンは最速157キロの触れ込みの長身右腕で、11日のライブBPでは、早くも149キロをマークした。ケイは最速150キロのフォーシームを高めに使って三振のとれる左腕。ソフトバンクでかつて絶対的守護神として君臨、昨季から先発転向した森、オリックスのアンダースロー中川の2人の戦力外の男の再生に期待を寄せる。
――ブルペンもエスコバーが抜けるなど再編の可能性がありますね。クローザーは森原になりますか?
「抑えも白紙です。決めていない。キャンプ、オープン戦をしっかりと見て決めていきますが、1年、固定できるのが理想です。新外国人のウィック、ドラフト2位の松本もリリーフで準備しています。石川、宮城もいいものを見せてくれている。投手は多めに1軍キャンプに呼んでいるので先発も含め競争になります」
クローザー候補は、昨季途中から任された森原に、山﨑の守護神復活、昨季防御率1.66、33Hの結果を残したウェンデルケン、新外国人のウィックの4人だろう。
ウィックは3人の新外国人のうち一番のメジャー実績を持つ右腕。パドレス、カブスなど 、メジャー5年間で通算146試合に登板し6勝10敗20S、16H、防御率3.82の数字を残して奪三振率が高いのが特長だ。154キロのフォーシームにナックルカーブ、カット、スライダーなどが持ち球でボールは低めに集まり制球力もある。また左腕の石川、宮城の育成出身コンビに、現役ドラフトでロッテから移籍した佐々木、ドラフト2位の変則右腕の松本らが、中継ぎの新戦力として期待されている。