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2024年シーズンの浦和レッズの指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督(写真・アフロ)
2024年シーズンの浦和レッズの指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督(写真・アフロ)

今日開幕!どうなる?今季のJ1リーグ…大型補強の“本命”浦和レッズを王者神戸、広島、横浜F・マリノスが追う展開か…J2から昇格の町田が台風に目になる可能性も

 神戸が優勝した最大の要因は、昨シーズンから導入したハイインテンシティー&ハイプレスがはまったことだ。しかし、新戦術の象徴を担ったMF齊藤未月(25)を左膝の大怪我で欠いた夏場以降は、先行逃げ切りの勝ちパターンが崩れた時期もあった。
 だからこそ、井手口の加入は神戸の戦い方の幅を広げる。昨シーズンと同じ[4-3-3]システムのなかで、中盤の[3]を状況に応じて、底のポジションにアンカーを置く逆三角形でも、あるいはダブルボランチを置く正三角形でも組める。
 キャプテンのMF山口蛍(33)も井手口の加入を歓迎する。
「インサイドハーフを組めば、僕が相手ボールを奪いに前へ行くところでもう1人いる、というのはすごく大きい。逆に陽介が前に入って僕がアンカーに回った場合は、僕が最終ラインに下がる形でリスクを管理しやすくなる。そうなれば両サイドバックももっと高い位置を取りやすくなるし、それは昨シーズンまではなかった形になる」
 怪我人が相次いだセンターバックにも、アカデミー出身の岩波拓也(29、浦和)が7シーズンぶりに復帰した。昨シーズンに自身初のリーグ得点王とMVPに輝いた代役のきかない大黒柱で、今月に入って契約を2026年末まで、さらに2年間延長したFW大迫勇也(33)も良好なコンディションをキープした状態で開幕を迎える。
 MFアンドレス・イニエスタ(39、エミレーツ・クラブ)に象徴される大物外国人や、大迫ら日本代表経験者を次々と獲得した派手さとは無縁。それでもストロングポイントを伸ばし、同時に弱点を埋める的確な補強で、神戸は連覇を目指す陣容を整えた。
 ドイツ代表のヘッドコーチを務めた経験を持つ、ミヒャエル・スキッベ監督(58)のもとで、2シーズン続けて3位に入った広島は主力のほぼ全員が残留。持続性と継続性を高めながら、9シーズンぶり4度目のリーグ優勝へ照準を定めている。
 昨シーズンの広島は総失点28と浦和に次いで少ない堅守を誇った一方で、総得点は浦和と並ぶリーグ7位の42だった。得点ランキング7位の13ゴールをあげた新戦力、FW大橋祐紀(27、湘南ベルマーレ)がフィットするかどうかが鍵を握ってくる。
 神戸に次ぐ2位で連覇を逃したマリノスでは、ケヴィン・マスカット前監督(50、上海海港)に代わり、今シーズンからハリー・キューウェル監督(45)が指揮を執る。

 

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