LAメディアが賛否ある大谷翔平の電撃結婚“秘密主義”をプライバシーを暴露されスピード離婚した羽生結弦の例に重ねて理解を示す…「違和感残る結婚発表の仕方も日本文化を知れば理解できる」
同記者は「大谷が日本で最も人気のアスリートとなる前にその称号はフィギュアスケーター羽生結弦のものだった。羽生は大谷と同じ29歳で羽生も大谷と同じく日本の本土北側にある東北地方で生まれ育った。昨年、競技生活から引退した羽生は、(昨年8月に)SNSで結婚を発表したが、その3カ月後、彼は同じSNSで別の発表をした。彼は離婚したのだ」と書き出した。
「五輪で2度の金メダルを獲得した彼は、メディアの標的となり、家族が嫌がらせを受けていたと語った。羽生が秘密にしていた妻の正体が週刊誌によって暴露された。羽生は(離婚発表のSNSで)『お相手に幸せであってほしい。制限のない幸せでいてほしいとの思いから離婚を決断した』と日本語で綴った。この羽生の話は、大谷が取った奇妙な結婚発表の方法を理解するのに役立つ」と続け「大谷がインスタで結婚を発表し、この件に関する記者会見を開きながらも配偶者の名前の公表さえ拒否することは、米国人には、奇妙に感じるかもしれないが、日本の文化、特に日本の有名人の文化の基準からすると異常なことではない」と説明した。
同記者は「仕事と私生活は米国よりも日本の方が明確に線引きされている。例えば日本では、恋人などが仕事関連の社交的な行事に招待されることはめったにない」と文化の違いを解説。日本人メジャーリーガーのイチロー氏、菊池雄星(ブルージェイズ)、前田健太(タイガース)の妻は、有名なスポーツキャスター(女子アナウンサー)で、ダルビッシュ有(パドレス)が結婚したのは、女子レスリングのグレコローマンの元世界王者であることを紹介した上で「彼らの妻はすでに結婚前に公に知られた人々で結婚後もそうあり続けてきた。しかし(日本の)選手が一般人と結婚した場合は、配偶者は匿名で史上最も人気のある日本人選手の1人だった松井秀喜(元ヤンキースなど)も相手は一般人で、今日までほとんど知られていない。大谷は『普通の日本人女性』と結婚したので影に隠れることを期待している」とした。
また前日の大谷のSNSでの結婚発表が日本語と英語の2種類あり、日本語版で大谷が翌日の囲み会見で対応することを明かし、メディアに自分や妻の家族への取材を控えるように求めていたことに注目。
「これこそが大谷が伝えたかったことだった。詳細を共有することと引き換えに彼はプライバシーを求めた」とし、この日の囲み取材でのやりとりの一部を伝えた。
「もし大谷が普通の選手であればメディアは大谷の(プライバシーを守る)願いを叶えようとする可能性が高いだろう。しかし彼に匹敵する米国人はいない。彼は日本ではアルゼンチンにとっての(サッカー代表)ディエゴ・マラドーナ、メキシコにとっての(元ボクシングの世界王者)フリオ・セサール・チャベスのような存在であり、彼の文化の美徳を世界に投影するアスリートである。日本の親達は、息子が彼のようになることを望んでいる。女性達は彼との結婚を夢見ていた。(彼の結婚を知ってショックを受けた女性たちが仕事をサボったという報告もあった)」