F1バーレーンGP開幕!やはりレッドブルは最強なのか…角田裕毅は予選11番手…2024年シーズンを占う
F1の2024年開幕戦となるバーレーンGPの予選が1日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得、2番手にフェラーリのシャルル・ルクレールが続き、日本人ドライバーであるビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は11番手につけた。やはり今季のレッドブルは最強マシンなのか? 同決勝は2日に行われる。
フェルスタッペンがポールポジション
バーレーンで開幕した今季のF1は予想通りのスタートとなった。
バーレーンで行われた開幕前の最初で最後の合同テストが終了したのが2月23日。このテストで最速タイムを叩き出したのはフェラーリだったが、テストにおけるタイムは必ずしもマシンの競争力を正しくは反映していない。ベストタイムをマークした時に装着していたタイヤや搭載していた燃料量が各車異なるからだ。
3日間の総合順位でレッドブルはセルジオ・ペレスが5位でマックス・フェルスタッペンが6位だったが、レッドブルより上位の4台はいずれもレッドブルが履いていたC3タイヤより1ランク軟らかいC4タイヤを履いていた。
さらにレッドブルはストレートスピードのデータからエンジンモードを抑えて走行していたと考えられる。にもかかわらず、中速コーナーが連続するセクター2でC3タイヤでは最速タイムを計測していることから、ダウンフォースがどのマシンよりも出ていると予想される。
開幕以降、レッドブルがホンダRBPTのパワーユニットのエンジンモードを通常に戻せば、コーナーで速いだけでなく、ストレートスピードも伸びる。F1の公式サイトである「Formula1.com」が、レッドブルがライバルに対して1周あたり0.22秒速いと分析しているのは、そのためだ。
このレッドブルに開幕前の時点で最も接近していたのが、フェラーリだ。
多くのチームが2023年から大きくマシンのデザインを変更してきた中、フェラーリの新車SF-24は2023年のスペインGPでコンセプト変更したマシンを正常進化させたもので、開幕戦へ向けての仕上がりはどのチームよりも早かった。レッドブルを追撃するためには、今後はいかにこのマシンを進化させていくことができるのかが重要になる。
逆に昨年から大きく変更した新車を登場させたメルセデスは、伸び代という点では、フェラーリよりも期待が持てる。マシンのセッティングを煮詰め切る前に3日間のテストを終えたにもかかわらず、総合順位でジョージ・ラッセルが3番手につけており、今後テストで収集したデータを解析し、新車のポテンシャルをしっかりと発揮してくることができれば、上位争いに加わってくるだろう。実際、バーレーンGP予選では、ジョージ・ラッセルが、レッドブル、フェラーリに次ぐ3番手につけている。トップとは、わずか0.306秒差だ。