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策士の阪神の岡田監督は巨人戦の開幕投手に誰を指名するのか?(写真・黒田史夫)
策士の阪神の岡田監督は巨人戦の開幕投手に誰を指名するのか?(写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督は誰を巨人戦の開幕投手に指名するのか…村上か、青柳か、才木か…「火曜日エース論」から見えてくる戦略

 阪神は今日5日から本拠地の甲子園で楽天、ヤクルト、巨人と5試合のオープン戦を戦うが、その中で岡田彰布監督(66)が見定めるのが3月29日の巨人戦(東京ドーム)での開幕投手だ。今季は金曜日からのシーズン開幕となるが、岡田監督が持論として持つのは火曜日からの6連戦の頭に本来のエースを置きたいという「火曜日エース論」。もし岡田監督が、その持論をシーズン当初から採用するとなると巨人との開幕戦には意外な人物が抜擢される可能性もある。

 甲子園でのオープン戦5試合で見定める

 パ・リーグの開幕投手が続々と決まり出している。最も早く宣言したのは日ハムの新庄監督。昨秋の段階で伊藤大海を指名。続いてソフトバンクの有原航平、楽天の早川隆久、ロッテの小島和哉と続々と公式発表されているが、セ・リーグで決まっているのは、巨人の戸郷翔征一人だけ。球団史上初の連覇を狙う阪神の開幕投手も現段階ではベールに包まれている。
 阪神の岡田監督は、沖縄キャンプの総括会見で「だいたいの考えはある」としながらも「絶対にこいつというのもないし、誰でもいいと言えば不平が起きるけれど、それだけ力が拮抗している」と決めかねている悩める心境を明かした。
「(決めるのは)もうちょっと後。(3月の)半ばを過ぎてから。甲子園投げてからやな」
 阪神は、今日5日から甲子園で楽天と2連戦。7日の休養日を挟んで、8、9日とヤクルトと2連戦、10日には巨人と1試合だけのオープン戦が組まれている。今季のローテー候補の投手は、おおむねこの5試合に登板する方向で、岡田監督は、その調整具合を見て、開幕投手を絞り込もうという考え。15日のバンテリンドームでの中日戦が、ちょうど3月29日の巨人との開幕戦と同じ金曜日となるため、2週間前のこの日から開幕を想定したローテーを組む予定なのだろう。
 では開幕投手に岡田監督は誰を選ぶのか。実は、岡田監督には「火曜日エース論」という持論がある。プロ野球のシーズンは、火曜日からの6連戦を軸にスケジュールされている。連休などが挟まると日程が変則的になるが、4月は火曜日始まり日曜日終わりの6連戦が3週連続で続く。岡田監督は、長いシーズンを考えてローテーを組む上で、その6連戦の頭に投げる投手を最重要視している。それが「火曜日エース論」だ。
 優勝した昨季、その「火曜日の男」に指名されたのは村上頌樹だった。実は、日程の絡みもあり7、8月は村上が金曜日に先発する機会が多かったのだが、岡田監督は、6連戦のローテーを組む際、できる限り安定感があり、完投能力の高い投手を最初のカードに投げさせて中継ぎの負担を軽くさせた。

 

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