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井上尚弥がドキュメンタリー写真集の発売イベントで“悪童”ネリに抱いた感想を明かす
井上尚弥がドキュメンタリー写真集の発売イベントで“悪童”ネリに抱いた感想を明かす

「きっとネリはいい奴ではない」井上尚弥が“悪童”ネリの“反省モード”に“偽装疑惑”を投げかけた理由とは?

 5.6東京ドーム大会の会見終了後に、報道席に座わっていた山中氏が、歩み寄った際にも「申し訳ない。私の間違いで山中選手のキャリアを終わらせたことを“ごめんなさい”と謝りたい」と謝罪の意を伝え、歴史的な和解を果たしたが、「イージー発言」について「本当に言ったのか?」と確認すると。悪びれる様子もなく「そうだ。あの試合はイージーだった。何でそう感じたかわからないが、キャリアの中で一番厳しい試合になると思っていたが、結果はイージーだった」と認めたのだ。
 筆者が「あの試合であなたはドーピング疑惑と体重超過しているんだよ?」と突っ込むと「それは…。私の発言は本当のことだ。申し訳ないが…」と罰が悪そうにしていたが、改心したかのような姿勢は、やはり偽装なのだろう。
 ただどんな態度で来ようが、井上がやるべきことは変わらない。
 大橋会長は、この試合をこう予想した。
「パンチ力は過去一番のクラス。ドネアもあったけど怖さはネリの方がある。ここ最近、井上に対して、勝ちにくる、倒しにくるボクサーはほぼいなかった。ネリは、この2つが揃ったボクサー。勝負は早い。前半で勝負が決まるかも」
 井上も早期のKO決着説の可能性を否定しなかった。
「どっちとも、まだ固まっていない。この2か月で、どういう戦いをして、どういう突破口を開くかを固めていく。(ネリが)出てくれば早期(のKO決着も)ある。いろんな想定ができる」
 現在7連続KO中。そのうち最速のKO決着は、20229月のノニト・ドネア(フィリピン)との再戦の2ラウンドだが、今回のビッグマッチも、ネリが本当に「恐れず」に勝負にくるのであれば、秒殺決着もあり得るだろう。
 今回、発売された写真集は、2018年から2023年までの合宿などのトレーニング風景や試合はもちろん、その前後の貴重なオフショットが収録されている。
 改めて写真集を見直した井上は、「体格変化もそう。表情がなんとなく凄く変わってきている。一番成長した5年間」との感想を抱いた。
 WBSSへの参戦。「人生を変えた」。ノニト・ドネアとの決勝戦。その後、バンタム級の4団体統一、パウンドフォーパウンド、2階級4団体統一と世界のボクシング界から評価されるスーパースターへの階段を駆け上がってきた。
「表情が変わった理由は自信?それがでかい、キャリアを重ね、経験と積むと顔に出るというが、それが表れている。タパレス戦までいくと完全に違うものね」
 5.6の東京ドームのリング上で井上尚弥はどんな顔を見せるのか?
「入場しているときに感じるものが、どの試合よりあると思う。想像もできない興行。終わってからまた感想を聞いて下さい」
 井上尚弥ドキュメンタリー写真集の第二章は東京ドームから始まる。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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