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リバプールとマンチェスターシティの首位攻防戦は白熱のドロー。フル出場した遠藤航が激しくやりあった(写真・ロイター/アフロ)
リバプールとマンチェスターシティの首位攻防戦は白熱のドロー。フル出場した遠藤航が激しくやりあった(写真・ロイター/アフロ)

「リバプールの控えめなスターはカウンターで流れを作りデュエルで負けなかった」英メディアが首位攻防戦でフル出場の遠藤航を称賛

 ゴール前にはディアス、オランダ代表FWコーディ・ガクポ(24)、そしてエジプト代表FWモハメド・サラー(31)が詰めるもシュートを打つまでには至らない。サラーが倒されたプレーにはPKが与えられるべきではないかと、試合後にリバプールのユルゲン・クロップ監督(56)がマイケル・オリヴァー主審(39)に激しく抗議するひと幕もあった。
 終了直前には決断力も発揮した遠藤を、英国メディアも高く評価した。
 地元メディアの『LIVERPOOL.COM』は、チーム内で3位タイとなる10点満点中で「7」をつけた上で、フル出場した遠藤のプレーを次のように評価した。
「中盤のボールに対して冷静な存在感を発揮し続け、相手のプレーをうまく壊した。特に前線の選手たちは、彼が与えたチャンスをもっと生かすべきだった」
 さらに別の英国メディア『90min』は、同点となるPKを決めたマクアリスターの「7」を上回り、DFフィルジル・ファン・ダイク(32)と並んでチーム内で最も高い「8」を遠藤につけた上で、リバプールに必要不可欠になったアンカーを称賛した。
「リバプールの控えめなスターは、またしても素晴らしいプレーを披露した。中盤でのカウンタープレスで流れを作り、デュエルでもほとんど負けなかった」
 試合は1-1の痛み分けに終わり、前日に勝利していたアーセナルが首位に浮上。リバプールは勝ち点64で並び、得失点差で及ばない2位に後退し、勝ち点1ポイント差でマンチェスター・シティが続く優勝争いを、前出の『THE Sun』はこう表現した。
「ワールドクラスのクオリティーが凝縮された、息をのむようなデッドヒート」
 残り10試合となったプレミアリーグに加えて、リバプールは現地時間14日にスパルタ・プラハとのヨーロッパリーグ・ラウンド16第2戦が控える。FAカップでもベスト8に勝ち残っていて、すでに制したリーグカップを含めて4冠の可能性も残す。
 ヨーロッパのサッカー界を驚かせた昨夏の電撃加入以来、遠藤は時間の経過とともに存在感を大きくしてきた。今シーズン限りで勇退するクロップ監督に重用されながら臨むシーズン終盤戦は、複数のタイトル獲得がかかった、さらなるフル回転が待っている。

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