ボクシング界は許さない!逮捕されたヒロキングの問題を所属ジム亀田大毅会長が謝罪&活動自粛表明もJBCは厳罰処分検討へ
プロボクシングのKWORLD3ジムに所属しているヒロキングこと福重浩輝(31)が恐喝容疑で大阪府警に逮捕された問題を受けて所属ジムの会長である亀田大毅(35)が12日、謝罪文を発表、ヒロキングの活動を当面自粛させることを明かした。ヒロキングは6月30日に阿倍野区民センターで行われる弁慶ファイトvol.2のスーパーライト級6回戦で山下玄輝(25、結花)と対戦予定だったが中止となった。またプロボクサーとしてのライセンスを発行している日本ボクシングコミッション(JBC)は、事実関係の確認、調査に乗り出す方針で、JBCルールでは刑罰法規に抵触する行為や他の格闘イベントへの関与を禁じており、一連のヒロキングの行為は処罰対象となる。
ブレイキングダウン出場選手と共に逮捕
衝撃的ニュースが格闘技界を震撼させた。
総合格闘家の朝倉未来が主催している1分間の人気の格闘技イベント「ブレイキングダウン」に出場している人気選手のダイスケこと山本大介(34)を傷害と恐喝の疑い、シェンロンこと鈴木翔太(31)、サップ西成(46)、プロボクサーのヒロキング、元プロボクサーで元OPBF東洋太平洋フェザー級王者で、世界挑戦の経験もある大沢宏晋(38)の4人を恐喝の疑いで逮捕した。
関係者の話を総合するとウォーン会長の名前で活動しているティックトッカ―が、昨年12月3日に大阪の難波のヒップホップ系のクラブで開催された格闘技イベント「キングダム」でダイスケと揉め、VIPルーム内で殴られた。これが傷害容疑で、後日、スポンサー料として数十万円を振り込まされたことに対して恐喝容疑がかけられた。
そして現役のボクサーであるヒロキングには、ウォーン会長に圧力をかけた集団恐喝に加担したとの容疑がかかり逮捕された。ヒロキングがその場に居合わせたのは、事実のようだが、トラブルを円満に収めようとしていたなどの話もあり、今後、検察が立件に踏み切るかどうかもまだ不明だ。
ヒロキングの所属するKWORLD3ジムの亀田大毅会長は声明を発表した。
「この度は、当ジム所属のプロボクサー・福重浩輝が恐喝の疑いで逮捕された件につきまして、日本ボクシングコミッション・協会に加盟するジム・ボクシングに関わる全ての皆 様、日頃から応援して頂いている皆様に、お騒がせしてしまいご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」
逮捕の事実を認めて謝罪した。
「事案について初めて当ジムが聞いたのは、先週水曜日(6日)のことでして、福重が拘留されておりますので、正確な情報を本人の担当弁護士から、現在も事実確認を行っている最中でございます」と経緯を説明。
「当ジムとしては、お騒がせした福重に対し、プロボクサーとしての活動を当面自粛させます。つきましては、2024 年 6 月 30 日に予定しておりました福重の試合は中止とさせていただきます。多くの方々に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げるとともに、プロボクシングの信用信頼回復につとめていく所存でございます」と続け、ヒロキングの活動自粛及び、6月30日に予定していた山下との試合の中止を発表した。
だが、亀田大毅会長の謝罪とヒロキングの活動自粛で事は収まらない。
JBCが事実関係の確認、調査に乗り出し、今後、倫理委員会設置などの手続きを踏んだ上で処罰を検討する方針を固めた。ヒロキングが拘留中のため、事件の推移を見守っているが、JBCルールでは、起訴、不起訴にかかわらず「刑罰法規に抵触する行為」を行っただけで処分対象となる。
加えてJBCが問題視しているのは、JBCがルールで禁じている非ボクシングイベントへの関与をヒロキングが行ったことだ。