【独占激白】「プロ野球は結果の世界。いつでも辞める覚悟はしている。来年もやりたいとかそんな気持ちはない」中日の立浪監督が語る契約最終年となる3年目の開幕へ向かう覚悟
今季のポジション争いは熾烈だ。
一塁は中田、ビシエド、中島の3人。
二遊間は、田中、村松、福永、津田、辻本、カリステ、龍空、ロドリゲスと8人もいる大激戦区。ルーキーの津田がキャンプ途中で右肩を痛めたのは誤算だが、競争は激しい。三塁は石川、高橋周、元阪神の山本、捕手は木下、宇佐見、加藤、石橋の4人。また外野もライトが細川、レフトが大島、ディカーソン、怪我で一時期離脱して復帰した2軍でまたアクシデントのあった上林、“ロマン砲”の鵜飼が争う形となっている。センターのレギュラー岡林が右肩の違和感で2軍調整となっているのが不安材料だが、22日には守備練習に入れる予定。ただ岡林不在の間に4年目の三好がバットで猛アピールをしている。
――2年続けてドラフトで内野手を複数指名しました。狙いは?
「センターラインの強化です。なかなかアマからポンと入って、すぐにプロの守備力に肩を並べるというわけにはいきません。ただ今年の2人について言えば素材的にはいいものを持っています」
ただ理想は、阪神のように不動のレギュラーでポジションを固定できること。現段階で開幕スタメンが確定しているのが、細川と新戦力の中田の2人だけでは心もとない。チームに競争力は生まれたが、まだ世代交代も含めてチームは発展途上である。
立浪監督は「やはり5年はかかります」と嘆く。だが、契約は3年。Bクラスに終われば4年目はないだろう。
最後に立浪監督に覚悟を聞いた。
「就任会見で3年で成績を出すと言いました。辞めろと言われれば、いつでも辞める覚悟はしています。来年もやりたいとか、そんな気持ちはありません。今年は腹をくくってしっかりやりますよ」
――ミスタードラゴンズと呼ばれた立浪監督には、この11年で10度Bクラスのチームを再建しなければならないという責任感があるのではないですか?
「プロ野球は結果の世界です。監督を任されて、絶対に強くしていかねばならないという責任感はありますよ。ただ、勝った負けたが、優勝につながっていかなければ、次がないのは仕方がないことなんです。全力でやります。ネットや世間から、いろんなこと(批判)を言われても、応援してくれている人のために頑張らねばならないと思っています」
愛するドラファンのために。
立浪監督の覚悟には一点の曇りもない。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)