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堂安が北朝鮮の激しいマークにあう(写真・ロイター/アフロ)
堂安が北朝鮮の激しいマークにあう(写真・ロイター/アフロ)

北朝鮮に1-0勝利もまさかの非常事態…めちゃくちゃな理由で振り回されて26日の平壌開催が白紙に…森保Jは対応できるのか?

W杯予選などの公式戦を含めた代表同士の国際Aマッチは、原則として国際サッカー連盟(FIFA)が定める国際Aマッチデー期間内に行われる。3月の同期間は26日までで、翌日からは各国協会が代表選手を拘束できなくなる。日本で言えば、北朝鮮との2連戦に招集されている25人の選手は、それぞれの所属クラブに戻らなければいけない。
 何よりもDPRKFAがデッドラインまでに回答してこなかったのは、第三国開催にこぎつけられなかった証と言っていいだろう。
 なでしこジャパンがホーム&アウェイ方式で北朝鮮女子代表と対戦した、2月下旬のパリ五輪アジア最終予選では北朝鮮のホーム戦がサウジアラビアのジッダで行われた。このときは平壌開催の再考をAFCから通告され、候補地が二転三転した末に、第1戦の3日前にジッダに正式決定する前代未聞のドタバタ劇が繰り広げられている。
 JFA側を困惑させながらも、直近に前例を作ったサウジアラビアでの開催も今回は難しかったと見られる。森保ジャパンが平壌入りする前に短期合宿を行う予定だった中国・北京でもコンセンサスを得られなかったとすれば、DPRKFAに残された選択肢は6月以降の国際Aマッチデー期間への延期か、もしくは不戦敗となってくる。
 もっとも、日本は6月の期間内でシリア、ミャンマー両代表とのアジア2次予選が組まれていて日程に空きがない。その次の9月からはアジア最終予選が始まる。田嶋会長は「FIFAのジャッジを待つしかない」としたが、3-0での不戦勝も浮上してくる。
 そもそも、DPRKFAが平壌での開催中止を申し入れた理由は何なのか。
 AFCへ送られたレターの詳細は、JFAには伝えられていない。しかし、北朝鮮国内では日本の悪性伝染病が報じられているという。近年に日本国内で発病数が増加している致死率約30%の劇症型溶血性レンサ球菌感染症、いわゆる「人食いバクテリア」を指していると見られ、それを国内に持ち込ませないための防疫上の理由が考えられる。
 北朝鮮はコロナ禍が広まり始めた2020年3月に、世界で先駆けて鎖国措置を決定。韓国と同グループになっていた、カタールW杯アジア2次予選も途中で棄権した。しかし、防疫が理由ならば選手団が来日して第1戦を戦っているのも、滞在を延長して日本で第2戦を戦いたいと提案したのも、すべてのつじつまが合わなくなってくる。

 

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