「借金の取り立てに身の危険を感じた」水原一平氏がESPNの90分取材で語っていた違法賭博による約6億7500万円の壮絶な借金苦
また水原氏はギャンブルで負けた総額をESPNに話すことを拒否したが、同メディアは少なくとも450万ドル(約6億7500万円)がであることを確認。水原氏は、それを「恥ずかしい」 と言い「妻は今でさえこのことを知りません」と告白している。
そして、大谷に借金の肩代わりを求めた後、数週間は、居心地の悪さと罪悪感を感じたが、大谷は前に進んだという。
「彼は素晴らしい男で、何事もなかったかのように自分の人生を歩んでいきました」
大谷はギャンブルをしたことがなく、「彼は人々やチームメイトがいつもギャンブルをしているのを見て『なぜ彼らはこんなことをしているのだろう?ギャンブルは良くないよ』。そんなコメントをするんです。遠征先でカジノに行こうと誘われても、絶対に行かなかった。彼はギャンブルには興味がありません」と、水原氏は、この時点でも、大谷が賭博に一切かかわりがなかったことを証言している。
結局、この後に大谷の広報担当が、記事化の準備をしていたESPNに対し「記事を公表しないように」と助言。「一平は嘘をついていた」と、前日のインタビュー内容のほとんどを撤回した。その後のESPNとの電話会談で、大谷の広報担当は、「翔平は知らなかった」と説明し、大谷氏と、代理人とのやり取りは、すべて水原氏を経由して行われていたことを強調した。
その後、大谷の弁護団が「最近のメディアの問い合わせに対応する過程で、翔平氏が大規模な窃盗の被害にあっていることが判明し、当局に問題を引き渡している」との声明を発表。水原氏がチームを解雇されることになった。
トンプソン記者は、水原氏に再コンタクトを取ったが、以前のインタビューで「嘘をついていた」と言い、「大谷は自身のギャンブル行為や借金、返済の努力について何も知らなかった」と説明した。
「窃盗や横領の容疑で告発されたか?」との質問には「コメントをするなと言われている」と返し、誰からの依頼であるかを明かさなかった。そして大谷にも嘘をついてことを認めたという。
水原氏の発言が1日で180度変わったことへの疑念などが残り、真偽はいまだ明らかになっていないが、違法賭博による借金が重なり、水原氏が相当追い詰められていたことは間違いないだろう。メジャーリーグ機構は、この問題の調査をスタートしたことを発表している。