「大谷翔平がまったく知らなかったというのは信じられない」水原一平元通訳が違法賭博で借金を膨らませた時代に所属していたエンゼルスのチーム内から出てきた疑念の声…米報道
メジャーリーグ機構は、この問題の調査を正式にスタートさせたことを発表。大谷の弁護士は、大谷が水原氏のギャンブルについて知っていることや、銀行口座からの窃盗や、水原氏の借金返済を手伝ったのかを判断するために連邦政府と面談する予定だという。
同記者によると「MLBは近年ギャンブルサイトとのビジネスを始めており、選手が他のスポーツでギャンブルをすることを禁止していない」という。
ただ選手が関わっていない野球賭博に手を染めれば1年の出場停止、選手が関わっていた場合は、ピートローズのように永久追放処分が科せられる。ギャンブル絡みで処罰を受けたのは、2015年のマイアミ・マーリンズのジャレッド・コサート投手が違法なスポーツ賭博を行ったと判断されて懲戒処分を受けたのが最後。調査の結果、野球には賭けていなかったため罰金と出場停止処分を受けなかった。
エンゼルスの関係者や選手の誰もが「大谷のイメージが汚されるのを見るのが嫌だ」「もっと情報が出てくるはずだ」と言い続けているが、一方で「大谷がまったく知らなかったと信じるのは難しい。どうすれば大谷が違法賭博の疑惑のかかる胴元へ50万ドル(約7600万円)の送金が複数回もあったことに気が付かないという可能性があるのだろうか」との疑問も口にしているという。
同記者は「大谷は野球面からマーケティングの感覚まで、これまで出会ってきた中で最も自己制御のできる人間の一人だ」と評価した上で、エンゼルスのチーム内から「2人は米国に来てからほぼ切り離せない関係だった。大谷がその水原氏の賭博依存症に気が付かないのは理解しがたい」との声が上がっていることを伝えた。
韓国の開幕戦の後にクラブハウスでミーティングが開かれ、水原氏が「私はギャンブル依存症でした。すべては私の責任です」と語り、ドジャースの幹部らが「大谷が借金の肩代わりをした」などと発言した。大谷の広報担当は、大谷がミーティングの中身が、英語だったため、ホテルに帰る途中で通訳に聞き、「何も知らなかった」「口座からお金がなくなったことを初めて知った」などと語ったとESPNに説明している。
だが、USAトゥデイ紙は、「大谷に言葉の壁があるとは誰も信じていない。水原氏が通訳をしているのかもしれないが、大谷は確かに英語が理解でき、チームメイトやドジャースのスタッフと英語で話している」と疑問を投げかけた。
また同記者が取材したギャンブルに詳しい関係者によると水原氏が大谷から財政的支援を受けていることをブックメーカーに知らせない限り、50万ドル(約7600万円)の年俸の水原氏に450万ドル(約6億8000万円)もの借金が膨らむまで、後払いでギャンブルをやらせないという。