大谷だけではない。過去にもあった巨額な詐欺被害(写真・AP/アフロ)
「水原元通訳は病的なギャンブラーだった」渦中の違法ブックメーカー代理人弁護士が証言…借金が6億8000万円に膨らむまで賭けさせたのは「大谷翔平の親友だったから」
また今回のスキャンダル報道を先行しているESPNは、水原氏がボウヤー氏と出会ったサンディエゴのチームホテル内のカジノゲームカジノにエンゼルス時代に同じ1994年生まれということで大谷と非常に仲の良かったデビッド・フレッチャーが出入りしており、ボウヤー氏と同じ場にいたことを明かした。フレッチャーが、水原氏にボウヤー氏を紹介したわけではないそうだが、情報筋は、ESPNに対して、ボウヤー氏はチームホテルでのポーカーゲームカジノにフレッチャーの知人として入場したという。フレッチャーはESPNの取材に対して「ゴルフをしたときに1度ボウヤー氏と会ったことがあるが、ボウヤー氏の元で賭博をしたことは一度もない」と説明し、ボウヤー氏の違法ブックメーカーに賭けたことがないことを強調したという。
水原氏は借金の返済を巡り「大谷に肩代わりをしてもらった」と語り、50万ドル(約7500万円)を8、9回に分けて、大谷のパソコンからログインして送金したことなど具体的な証言をしていたが、1日で撤回。「大谷選手は自分のギャンブル活動、借金、返済努力について何も知らなかった」と発言を変えた。大谷の弁護団が「大谷が大規模窃盗の被害者であることが判明し、この件は関係当局に引き渡した」との声明を発表。誰が窃盗したかは明記しなかったが、水原氏はドジャースを解雇された。現在の段階では水原氏が大谷の銀行口座に不正アクセスをして違法ブックメーカーへの借金返済のための送金を行ったことになっている。
疑問点や矛盾点が多く、謎が深まるばかりだが、すべての元凶が水原氏が違法なスポーツ賭博に手を染め、莫大な借金を作ったことにあることは間違いない。
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