「どこまで質問に答えるか不明だ!」大谷翔平が明かした明日26日の取材対応をロバーツ監督は支持も米メディアは懐疑的
ドジャースの大谷翔平(29)が24日(日本時間25日)に本拠地ドジャースタジアムで行われるエンゼルスとのオープン戦を前に元専属通訳の水原一平氏(39)が解雇された一連の問題について25日(日本時間26日)にメディア対応する意向を明かした。これまで「ノーコメント」を貫いていたデイブ・ロバーツ監督(51)も「それは正しいことだ」と支持した。全米メディアも大谷が何を話すかに注目している。
「それ(メディア対応)は正しいことだ」ロバーツ監督
ついに大谷が”ギャンブルスキャンダル”について口を開く。全米メディアは一斉に日本時間の明日26日に水原氏が違法賭博の借金を返済するために大谷の銀行口座から窃盗を働いたという疑惑でチームを解雇された問題について大谷がメディア対応する意向を示したことを速報で伝えた。
スポーツサイト「ジ・アスレチック」によると、ロッカーで報道陣に囲まれた大谷は「明日だ」と答え、明日メディア対応するという方向性は、暫定通訳のウィル・アイアトン氏と球団広報担当者によって確認されたという。
ロバーツ監督も取材に応じ、ジ・アスレチック、ロサンゼルスタイム紙など複数のメディアがそのコメントを紹介している。
「それは良いことだと思う。正しいことだと思う。彼が知っていることを話し、状況全体について自分の考えを述べてくれることを嬉しく思う。私たち全員にもう少し明確さを与えてくれると思う」
水原氏は20日に韓国で行われたパドレス戦後に解雇され、21日の第2戦には姿を現さなかった。ロバーツ監督は、その第2戦前の会見で、この問題について複数の質問を受けたが、「今は何も話ができない」とノーコメントを貫いていた。
大谷自身も、その試合後には2人のスタッフに防御されて、コメントをせず、ただ「お疲れ様」と何度か言っただけだった。
ESPNのインタビューで水原氏は、2021年から違法賭博に手を染め、2023年には借金が400万ドル(約6億円、ESPNの調べでは450万ドル=約6億8000万円)にまで膨らみ「大谷に肩代わりしてもらった」と発言。2人で大谷のコンピューターを開き、銀行口座にログインして、50万ドル(約7500万円)の送金を8、9回行い、その際、説明書きに「ローン(貸付)」と書いたことなどを具体的に説明していた。
大谷の代理人事務所の広報担当も「大谷が肩代わりした」とし、大谷の言葉を「何度か多額の支払いをした。それが私が送れる最大額」と代弁していた。
だが、翌日に広報担当は発言を撤回。大谷の弁護団が「大谷が大規模な窃盗の被害にあっていることが判明し、当局に問題を引き渡した」との声明を発表。ドジャースも水原氏を解雇。水原氏も「大谷は自分の賭博行為、借金、返済努力について何も知らなかった」と180度発言を変えた。
大谷は本当に何も知らなかったのか。本当に借金の肩代わりはしていないのかなどの疑問点や矛盾点が数多く噴出したが、大谷自身が沈黙を守っていたため、ロサンゼルスタイムズ紙が「大谷よ。大人になれ。この問題について言及せよ」とのコラムを掲載するなど、そのメディアに対応しない姿勢が批判されていた。