「裏切りはつらいはず」「100%大谷を信じている」「同情している」ド軍の同僚や監督は大谷の12分会見をどう受け止めたのか?
三塁手で開幕第二戦では守備のミスで先発した山本由伸の足を引っ張ってしまっていたマックス・マンシーは「我々はこの男の側にいる。自分の考えを言うならば、罪が証明されるまでは無実だ。大谷は真実だと信じていることを我々に面と向かって話した。それを受け止めるし、彼を100%信じる。この件では我々は彼と共にある」と大谷の発言を全面的に信じて支持した。
大谷は会見の最後で「気持ちを切り替えるのは難しいですが、シーズンに向けてまたスタートしたい」との本音も漏らした。
それを聞いたマンシーは「大谷にとっても先に進むのは難しいことだ。しかし、我々はクラブハウスでチームとしてどのように振る舞い、我々全員が、どうやって仲間たちを支え、ここから先に進んでいくかを理解し始めている。このようなことが起こることを望んでいないことは明らかで、どのようになるかはまだ分からない。しかし、我々がどのようなチームであるかが、はっきりと分かったのは彼にとって良いことだと思うし、これが助けになってくれたらたと思う」とチームとして全面バックアップしていく考えを明かした。
内野手のミゲル・ロハスも大谷を支えていく考えを示した。
「彼はクラブハウスで素晴らしかった。彼はプロフェッショナルで、物静かで自分のことに気を配っている。彼がどのように感じているかを語ることはできないが、彼のチームメートであることについて彼がどう今回の問題を乗り越えようとしていることについては語ることができる。彼に同情している。私たちにできることは彼のためにここにいて、サポートすることだけだ」
選手だけではない。
ロバーツ監督も、大谷の会見を評価した。
「自分の考えをまとめて正直にオープンに話し、被害に遭いやすい立場にあったということを伝えたのは、とても重要なことだった。会見で、聞く必要のあったことのすべてを耳にし、選手たちも同じ感覚を持ったと思う。彼が知っていたこと、知らなかったこと、問われていた多くの疑問に答えを出したことで、前に進めることを楽しみにしているし、もう、この件は警察当局に任せたい」
指揮官としては、当然の受け取り方だろう。
そしてロバーツ監督は「大谷は、彼が犠牲者でスキャンダルにおいて望んだ立場になかったことを何度も繰り返し、もし彼の新しいチームメートが、説得力のある何かが必要だったのだとすれば、この会見の間に彼らはそれを手にした」と続けた。
大谷は会見で、ドジャースがチームとしてまとまり、再出発するために必要なものをきっちりと言葉にすることができたようだ。
チームは28日にドジャースタジアムでカージナルスとの本拠地開幕を迎える。