なぜ?残る不可解な疑念…大谷翔平の代理人が証拠提出を拒否…水原一平氏に盗難された6億8000万円の被害届を出した相手をいまだ示さず…ESPN報道
ESPNが確認した複数の情報筋や文書によると、国土安全保障省、国税庁、カリフォルニア州中部地区連邦検事局は、少なくとも昨年の10月からボウヤー氏を調査しているという。同機関は、元マイナーリーガーで違法ブックメーカーを運営しているウェイン・ニックス と元ドジャースでMLB球宴にも出場しているスター選手のヤシエル・プイグが関与し、無秩序に広がるマネーロンダリングと、違法賭博事件の調査も行っている。
ESPNは、「当局による水原氏に対する捜査が、より広範な捜査の一環なのかどうか。あるいは、大谷氏の窃盗疑惑が、もし本当にあったとしても、それがどのような位置づけにあるのかは不明だ」としている。
すでにメジャーリーグ機構がこのスキャンダルについての調査を本格的にスタートしたことを発表しているが、大谷の代理人サイドが「窃盗や詐欺」についての告発を、どこにしたかを明かさないのは不可解な謎。大谷は会見で「ただもうシーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方々にお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思っています」とも語ったが、どの捜査当局に全面的に協力するかがわからないままであれば、「本当に警察やFBIへの告発をしたのか?」との疑惑が残る。
このESPNの報道の影響は大きく、英国の高級紙のガーディアンまでもが「大谷の代理人は、窃盗疑惑を報告した証拠の提出を拒否している」との見出しを取って「野球のスターから数百万ドルを盗んだという水原氏の疑惑については、未解決の疑問が残っている」と問題視した。
同メディアは、ここまでの経緯を説明した上で「木曜日に迫っている米国での開幕に向けてMLBに影を落としている」と記した。
ドジャースは28日(日本時間29日)にドジャースタジムでカージナルスとの本拠地開幕戦を控えている。