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MLBのマンフレッドコミッショナーが大谷を襲った賭博スキャンダルの調査について注目発言(写真は2021年の特別表彰時のもの/AP/アフロ)
MLBのマンフレッドコミッショナーが大谷を襲った賭博スキャンダルの調査について注目発言(写真は2021年の特別表彰時のもの/AP/アフロ)

MLB最高トップが注目発言「大谷翔平の発言の検証が重要でそれは簡単だ」…水原氏の“賭博スキャンダル”を調査中「スピード決着を願う」とも

 マンフレッドコミッショナーが「重要で簡単」とした大谷の発言の検証は、違法賭博に大谷がかかわっていないこと、水原氏の借金を肩代わりもしておらず、違法なブックメーカーへの送金を依頼していないことを断言した点にある。そこが最もMLBのルールに抵触する可能性があった部分だったためだ。
 マンフレッドコミッショナーはさらにこう続けた。
「連邦当局が独自の捜査を行っているときに、我々に全面的に協力することは本当に難しいので、これは我々が独自に進めなければならない問題だと思う。私たちには、法執行機関のような権限はないが、なんとか調査を終わらせ、事実を突き止めることはできる。この件については必ずそうする」
 ESPNによると大谷の代理人サイドが「窃盗と詐欺」の被害をどの当局に報告したかは不明で、それを明かすことを拒否している。国土安全保障省がIRS(国税庁)犯罪捜査局と合同で捜査を行っていることの確認は取れているが、どのメディアも窃盗疑惑を捜査できる地方、州、連邦機関などが動いている確認は取れていなかった。その中でマンフレッドコミッショナーが「連邦当局が捜査を行っている」と明言したのは、大きなニュース。だが、MLBとは、まったく別の捜査であり、MLBは、当局からの情報や証拠などの提出なしに独自調査を進めねばならないが、マンフレッドコミッショナーは、無事に真相を突き詰め、捜査を終えることに自信を持っている。
 そしてマンフレッドコミッショナーはこう付け加えた。
「(調査の期間が)短いことを願っているが、わからない」
 マンフレッドコミッショナーはスピード決着を望んでいる。
 大谷が声明で大筋の疑問点にハッキリと白黒をつけた以上、その発言の真偽や、スキャンダルの検証に時間を要していれば、いつまでたっても波紋が収まらず、大谷のブランド、ひいてはメジャーリーグそのもののイメージダウンにもつながりかねない。米メディアの中には「スキャンダルがメジャーの米国開幕戦に影を落とす」と報じているものもある。それだけにマンフレッドコミッショナーは、今回のスキャンダルにできるだけ早く終止符を打ちたいのだ。
 日本時間29日午前5時10分にプレーボールがかかった本拠地ドジャースタジアムでのカージナルス戦に大谷は「2番・DH」でスタメン出場。無死一塁で迎えた1回の第1打席では、元巨人のマイコラスからライト線に二塁打を放ったが、二塁ベースをオーバランする走塁ミスでアウトになった。それでも走者のベッツを三塁へ進め先制点につなげた。

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