「今永昇太はできる限り通訳を使わないようにしていた」米メディアはカブス今永の6回二死までノーノ―の鮮烈デビューを絶賛しグラウンド外の姿勢までを評価
現在、エース左腕のスティールがハムストリングの張りで数週間欠場し、タイロンが背中の問題で離脱するなど、カブスのローテーションは非常事態となっている。
同サイトは「今永に素晴らしい投球を続けてもらう必要がある。彼が5日ごとに先発ローテーの安定剤となってくれれば大歓迎だ」と今永が救世主的存在であることを伝えた。
米ヤフースポーツは「今永がカブスでのMLBデビュー戦であっと驚かせた」と報じた。
同サイトは「カブスは今永を獲得した時、これ以上の素晴らしいデビューを想像することはできなかったかもしれない」と続けた。
地元紙のシカゴサンタイムズ紙は「カブスが地元開幕戦でロッキーズを5-0で破り、今永が傑出のデビュー」との見出しを取り、6回二死一、二塁のピンチを切り抜けたシーンを描写した。
「カブスファンは今永が捕手のサインを見ているときに立ち上がった。彼はゾーンの低めに速球を投げ込んだ。ロッキーズのジョーンズが空振りし、今永は祝いの雄叫びをあげた。彼は左手で胸のあたりをはたき、観客の大歓声が波を打った。カブスの5-0の勝利試合で今永は素晴らしいデビューを三振で締めた」
前出のMLB公式サイトは今永のグラウンド外での人間性に焦点を当てた。
「今永はカブスに加わって以来、多くの人を喜ばせてきた。1月の入団記者会見で、今永はチームの有名な勝利の歌『ゴーカブス、ゴー』の歌詞を引用してカブスファンの人気を勝ち取った。カブスのワールドシリーズMVPのベン・ゾブリストに敬意を表して、背番号18を選んで前に進み続けた。今永は、月曜日に地元の雰囲気を取り込みNHLシカゴ・ブラックホークスの得点ソング『チェルシー・ダガー』の曲でウォームアップした」
さらに「彼はこの春にチームメートの信頼を勝ち取った」とし「本当に必要としない限り彼は現場で通訳を使わないようにした。彼は英語を学ぼうとした。チームメートが楽しんでいるのを目にして、自分のフットボールを買うためにアリゾナの小売店ターゲットに立ち寄った。周りの選手たちは彼のユーモアのセンスについて語り合っている」と続けた。
“賭博スキャンダル”に巻き込まれた大谷が、解雇された水原一平氏と“べったり”だったことと対照的なスタイルを貫いていることをクローズアップした。
また今永の適応能力の高さを称えた。
「今永は日本に比べてMLBの打者に彼の速球がどのように機能するかという違いをすぐに見極めた。彼はカクタスリーグ(オープン戦)でそれを試して、12回2/3で25三振を積み上げた」とし、カウンセル監督の「彼は正しいものを取り入れて、いくつかのことを捨て去っている。しかし修正する能力、それはメジャーリーグ選手のものだ。そして彼はそれに長けている。彼がとても優れていると言える。彼のこれからの旅が楽しみだ」との言葉を紹介した。
ドジャースの山本由伸より先にメジャー1勝目を手にした今永はルーキーイヤーを記録で埋め尽くすかもしれない。